桐光学園 小学校 / 神奈川県川崎市の私立小学校

神奈川県川崎市の私立小学校【桐光学園 小学校】

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桐光小ニュース

秋の自然教室④ -朝の空、夜の空。(3・4年生)-

2022年10月29日 (土)

 秩父の魅力の一つ、朝や夜の空の美しさをお伝えしたいと思います。

 2日目の朝のことです。間もなく起床時刻の6時を迎えるという頃、宿舎の廊下を歩いていると部屋から声が聞こえてきました。「まだ早いから、静かに布団の中にいてね。」と小声で声をかけました。「ごめんなさい・・でも、先生、雲海が見えたんです!」興奮を必死に抑えて、できるだけ小さな声で教えてくれました。「よし、特別ね!」子どもたちの部屋で、私も一緒に窓の外を眺めることにしました。眼下に広がるのは白い雲海。「きれい・・」子どもたちは息をのむように、その幻想的な風景を見つめるのでした。

 その日の夜には「星を見る会」がありました。宿舎の方が駐車場に布団を敷いてくださり、子どもたちはそこに横になって星空を見上げました。満点の星空、自然のプラネタリウム! そんな星空をナビゲートするのは、宿舎の支配人です。なめらかな説明で分かりやすく、いつまでも眺めていたいと思う星空でした。星座を探す目印となる北極星も、デネブ・アルタイル・ベガが結ぶ「夏の大三角形」も、バッチリ見ることができました。3枚目の写真の右上に輝くのは木星です。望遠鏡を持ってきて覗いてみたくなるような、星の輝く美しい夜でした。

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秋の自然教室③ -紙漉き体験(4年生)-

 4年生は、3日目の帰りに東秩父村にある「道の駅 和紙の里」へ行きました。東秩父村や小川町では、楮(こうぞ)を原料とした伝統的な手漉き和紙、細川紙が伝承されています。ユネスコの無形文化遺産に登録されている昔ながらの製法で、子どもたちは紙漉きを体験しました。

 原料の繊維と水の入った漉き舟の中で、すけたという用具を揺らして紙を漉いていきます。子どもたちの作業時間はほんの1、2分。でも実際には、漉き舟の中の白い原料液を作るまでに、楮の収穫から始まる数々の工程を経て長い時間と手間がかけられています。職人さんの説明を聞き、子どもたちはとても驚いていました。

 昔の人の知恵と技術が、長い伝統を経て現代に伝わる和紙作り。貴重な体験になりました。この日に漉いた和紙は職人さんが乾かし、後日学校に送ってくださることになっています。世界に一枚だけの手作りの和紙。届く日が今から楽しみですね!

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秋の自然教室② -美の山ハイキング(3・4年生)-

 3年生は1日目、4年生は2日目の午前中に美の山ハイキングをしました。宿舎を出発して山道を登っていきました。見慣れない植物を見つけた子、「野生の動物はいないのかなぁ」とあたりを見回す子。それぞれの目線で山道を楽しんでいました。
 ゆっくり登っていき約40分、山頂に到着です。「着いたーー!!」子どもたちの目の前に広がるのは、どこまでも見渡せる景色でした。両日ともに、澄み渡る晴天に恵まれてよかったなと思います。

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秋の自然教室① -荒川に親しむ(3・4年生)-

 3・4年生が2泊3日で埼玉県の秩父へ行ってきました。3日間とも晴れやかな青空に恵まれ、秩父の自然をたっぷり感じることができました。子どもたちが体験したこと、楽しんでいる様子を、いくつかご紹介したいと思います。

 秩父地方を源流として東京湾に流れていく荒川。秋の自然教室では、荒川に親しむ機会が二つありました。一つは長瀞の川下り。親鼻橋近くの乗り場から岩畳のあるところまでの約3kmを、20分ほどかけて下っていきます。和船から見える「亀の子岩」、透明感のある川の水、シラサギなどのきれいな鳥たち。また、船頭さんに「100年以上前からあるんだよ」と教えてもらった秩父鉄道の荒川橋梁も見えました。花崗岩と赤レンガ積みによってつくられた歴史的な建造物を、子どもたちはじっと見つめていました。ひんやりとした風に当たり、時折水しぶきに歓声を上げながら、心地よいひと時を過ごしました。

 もう一つは、宿舎近くの荒川散策です。宿舎の支配人が案内してくださいました。道路脇の急な坂道を下ると、「前原の不整合」と呼ばれる大きな岩が見えてきます。下部には約2億年~約1億5000万年前の岩、その上には、古秩父湾が形成され始めた約1700万年前の岩が重なっています。そんなにも時間的に隔たりのある岩が間近に観察できるこの場所は、国の天然記念物に指定されています。子どもたちはその近くの川岸で石拾いをしました。自然の物ですので事前に特別に許可をいただき、お気に入りの石を選んで持ち帰りました。中には、「化石を見つけた!」と興奮気味に話している子もいました。3年生は宿舎へ戻ってから、ストーンペインティングをしました。思い思いに彩色していく子どもたち。秩父の楽しい思い出のつまった作品になったことでしょう。

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秋の散歩 -こどもの国へ-(1年生 総合)

2022年10月25日 (火)

 お天気が心配されていましたが、雨に降られることなく秋の散歩が実施できました。気温は低かったのですが、秋のものを探しながら歩いたり、近くの友だちとおしゃべりをしたりしているうちに体が温まったようで、上着を脱いで歩く子たちもいました。

 園内の秋探しは、お気に入りのどんぐりや葉っぱを見つけるところから始まりました。帽子付きのどんぐりや、自分の顔ほどもある大きな葉っぱを見つけては、うれしそうに見せに来てくれました。また、つり橋付近ではイチョウ・カエデ・カツラの葉っぱなど、秋のものをたくさん見つけることができました。カツラの葉っぱは綿菓子のような甘い香りがするので、「なんだかお腹がすいてきた」とつぶやく様子も見られました。

 今日は、広い園内を歩きながらたくさんの秋を見つけることができました。秋の深まりとともに、自然は日ごとに違った表情を見せることでしょう。季節の変化を楽しんでほしいと思います。

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委員会バザー

2022年10月22日 (土)

 昨日、委員会バザーが行われました。委員会バザーは、各委員会がバザーを通して1~4年生に活動内容を知ってもらう行事です。朝から、最終準備や連絡調整で慌ただしそうに動く5・6年生の姿が見られました。

 7つの委員会(放送・保健体育・魚・図書・集会・新聞・環境美化)が、工夫を凝らしてそれぞれのお店を開きました。放送委員会の「早口言葉チャレンジ」、保健体育委員会の「握力王」など、日頃の活動内容がイメージできるようなユニークな出し物が並びます。
それら全体の計画は、計画委員会が担いました。校内の案内図やバザーで使うお金の作成、1~4年の各教室での説明など、「総合案内」の腕章をつけた計画委員が大活躍。一つでも多くのお店に足を運んでもらおうと、スタンプラリーも用意しました。

 3年ぶりの委員会バザーが、賑やかにスタートしました。兄弟学年の2・4年生、1・3年生がペアを組み、お客さんとして一緒にお店を回っていきます。「どれがやりたい?」「こっちにする?」3・4年生は、パートナーの子に優しく声をかけながらバザーを
楽しんでいました。持っていたお道具箱を景品や商品でいっぱいにして、笑顔を見せる子どもたち。「先生、こんなカードをもらったよ。」「かぼちゃの折り方を教えてもらった!」と、興奮気味に報告に来るのでした。

 喜ばせよう、楽しませようと準備をし、心を込めて接客した5・6年生。お兄さん・お姉さんとして下級生を連れていろいろなお店を回った3・4年生。上級生の優しさをたっぷり感じながら、楽しいひと時を過ごした1・2年生。大成功の委員会バザーでした。上級生から下級生への優しい気持ちが、下級生から上級生への「ありがとう」になって返っていきます。このような機会を通して、異学年の子ども同士の心のつながりも大切にしていきたいです。

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もうすぐ秋の自然教室(4年生)

2022年10月19日 (水)

 今日の社会の授業では、先日まで学習していた単元「水をおいかけよう」に関連して、荒川とその流域の自然について学習しました。埼玉県の秩父地方を源流とする荒川は、自然豊かな地域からしだいに都心へと流れていき、東京湾に注ぐ川です。絵本『日本の川 あらかわ・すみだがわ』(作・村松 昭/偕成社)を教材に、子どもたちと一緒に川の流れをたどりました。

 子どもたちが特に関心を持って見ていたのが、「長瀞」の岩畳が描かれているページです。というのも、来週から2泊3日で行われる「秋の自然教室」で、子どもたちは川下りを体験することになっているのです。どんな速さで下るのかな。岩畳ってどういう岩なんだろう・・子どもたちの期待が膨らみます。

 絵本には、1500
万年前その地域は海だったと書かれていました。パレオパラドキシアという海獣の絵に注目する子がいたので、「自然の博物館に化石があるよ」と伝えると、「見てみたい!」とそちらにも興味津々の様子。他にも、岩石の種類に興味を持った子、美の山頂上からの眺めを楽しみにしている子など、子どもたちのお楽しみポイントは様々です。タブレットに送られたいくつかの資料に、真剣に目を通していました。

 さて、出発日が近づくにつれて、宿泊のことがよく話題に挙がるようになりました。宿舎で友だちと寝食を共にするのも、宿泊行事の楽しみの一つです。食事やお風呂のこと、部屋で友だちとおしゃべりすること‥楽しみは尽きません。今日の事前指導のとき、ある部屋の子どもたちが「3年生がこまっていたら助ける。」という目標を掲げていました。なんて頼もしいのでしょう! 同じ宿舎に泊まる3年生が安心して過ごせるよう、上級生として出来ることはしてあげてほしいです。3年生も4年生も、楽しく行ってきましょう。

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コットンボール

2022年10月17日 (月)

 8月の記事でご紹介した綿にかわいらしい実がつき、10月に入ってそれらがはじけ、真っ白いコットンボールが顔を出しました。先日の休み時間に弾けた様子を観察をしていると、子どもたちが集まってきました。

「これ、なぁに?」
「みんなのシャツやブラウスの、原料に使われている綿だよ」
「え?これが??」

 コットンボールと自分の服を、不思議そうな顔で交互に眺める子どもたちでした。たった数個の小さなかたまりなので、原料と言われても実感がわかないのは仕方がないですね。実は、衣料品の原料としての綿は、ほとんどが海外からの輸入に頼っていて、国産綿は自給率としては0%にカウントされるのだそうです。グラウンドの片隅のプランターにできた貴重なコットンボールを、いろいろな学年の子どもたちに見てほしいです。

 さて、明日は小学校の入学試験です。受験生の子どもたちは、ドキドキしながら朝を迎えることでしょう。少しでも落ち着いた気持ちで受験できるといいなと思います。たれぞうくんも応援しています!

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特別授業①-知的財産って何だろう-(4年生 総合)

2022年10月14日 (金)

 弁理士の廣田浩一氏を講師にお招きし、知的財産について勉強しています。知的財産とは、人が考えて産み出したいいコト・いいモノのことを指します。初回の授業は「マーク」が題材でした。

 教室のスライドに、有名なお店のマークと、意図的に一部配色を替えた“偽物”のマークが映し出されました。「どちらが本物のマークでしょう?」日頃から目にしているはずなのに、そう尋ねられると、案外見分けがつかないものです。子どもたちから、「偽物マークがあったら、お店の人が困ってしまう」「買い物する人も、だまされてしまう」といった意見が出されました。

 マークはそれに携わるすべての人が、長年努力を重ねて築きあげてきたものであり、多くの人からの信頼を得て初めて意味を持つ大切なものだと学びました。「桐光学園も、これまで先生や子どもたちが努力して築き上げてきた歴史があるから、学校のロゴにも重みがあるのですね」先生がそんなお話をしてくださいました。桐光学園のロゴを改めて見つめながら話を聞く子どもたちは、とても嬉しそうでした。

 マーク(商標)の他にも、著作物や発明、芸術作品など、知的財産の範囲は広く、今後も様々な視点から学習を深めていく予定です。現代はインターネットを通じて、誰かの作ったものや考えたことを気軽に目にすることができます。情報に溢れたこの時代だからこそ、身近な人を大切にするのと同じように、それら創作物の一つひとつを尊重する心を持つことがますます大切になってくるのでしょう。多くの人の優れたアイディアに触れながら、その上で自分なりの表現方法を見つけて創り出していく子どもたちに育っていってほしいです。

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第27回運動会

2022年10月 8日 (土)

 昨夜までの雨もすっかり上がり、運動会を迎えることができました。午前中に行われた1~3年生の部、午後の4~6年生の部とも、子どもたちが元気いっぱいに競技・演技を披露しました。

 3年ぶりに学年競技が行われた今年の運動会。一つの競技を真剣に取り組み、うまくいかない時には知恵を出し合い、新たな作戦を立ててまた練習に臨む。学年競技を通して、子どもたちは友だち同士の心の結びつきを強めていきます。高学年の子どもたちほど、待ってました! とばかりに、強い気持ちで競技に臨んでいたようです。学年リレーで見せた最後まで諦めない走りにも、それがよく表れていま
した。また、学年競技の経験に乏しい低・中学年の子どもたちは、練習を繰り返しながら、少しずつ “勝利への気概” を高めていったように感じます

 今年の運動会練習が始まった頃は、新型コロナウイルスが爆発的に流行していた時期に重なります。学年競技は、感染症対策の面で内容やルール等に工夫を加えたものですし、リズム体操も一部の演技に変更がありました。来年こそは、隊形移動や友だちと手をつないだ演技などを採り入れていきたい、と担当教員が意気込んでいます。

 コロナ禍では、肌と肌の触れあいが減ったり、物理的距離が求められたりと、活動に大きな制約があります。でも、今日の競技・演技中に見せた子どもたちの表情は、のびやかで生き生きとしたものでした。これからも、一歩ずつ学校での活動も広がりを見せることになるでしょう。子どもの心と心が触れ合う体験を大切に、心豊かにたくましく育てていきたいと改めて思いました。

 子どもたち、素敵な運動会をありがとう!

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