桐光学園 小学校 / 神奈川県川崎市の私立小学校

神奈川県川崎市の私立小学校【桐光学園 小学校】

桐光小だより桐光小だより

« 2023年2月 | メイン | 2023年4月 »

2023年3月

成長した一年間

2023年3月23日 (木)

 ひかりホールで修了式が行われ、各学級の代表の児童が校長先生から卒業証書を手渡されました。

 「学校は、自分の力で出来ることを増やしていく場です。この一年間、みなさんはどんなことが出来るようになりましたか。」修了式の中で、校長先生がそう問いかけました。子どもたちは、日々の生活を思い出しながらお話を聞いていたことでしょう。

 小学校では、7~12歳までの幅広い年齢の子どもたちが学び、それぞれに成長・発達段階があります。集団生活の規律を身につけながら、友だちや先生と一緒に素直にすくすくと育つ低学年。少しずつ自我が強くなり、“仲間”との関わりが増える中学年の時期には、大人の言葉よりも仲間同士での影響が強くなることも。集団生活の中で、ルールや人間関係のスキルを学びながら成長します。思春期の入り口である高学年では、子どもが「自分らしさ」を主張するようになります。時に「反抗」となって表れることもありますが、それは「自立」への大切な第一歩。小学校生活では、上級生として自分に出来ることを見つけながら活躍の場を広げていきます。

 一つひとつステップを踏みながら、たくさんの人との関わりの中で子どもたちは様々なことが出来るようになっていきます。先生の話を最後まで聞くことも、友だちのよさに気づくことも、自分から宿題に取りかかれるようになったことも、新しい友だちが作れたことも。また、誰かの役に立ち喜んでもらえる経験も、子どもたちを育てます。校訓の一つでもある感謝の心も、このようなところから育まれていくのでしょう。

 今日、子どもたちは通知表「のびる子」を受け取って帰りました。親子でこの一年間を振り返ったご家庭も多いことでしょう。明日から約2週間の春休みに入ります。家族の時間を大切にしながら、新学期に向けた準備をしてほしいと思います。

2023syuuryousiki2

2023syuuryousiki1

2023syuuryousiki3







卒業式

 3月は高等学校、中学校、そして小学校の卒業式が続きます。
 今年高等学校を卒業した生徒は小学校16期生、中学校を卒業したのは19期
生、小学校を卒業したのは22期生でした。
 中高の卒業式では、毎年ステージの上から氏名呼称の際に、小学校卒業生一人
ひとりの顔を見ながら、小学校の頃の姿と重ねています。卒業してから6年間、
3年間でたくさんの経験をして成長してきた生徒たちに拍手!
 最後の小学校の卒業式は、感染対策をとりながらも、今年は5年生が在校生代
表として参列しました。しばらくの間、行事での他の学年との交流が少なかった
5年生にとっては、「自分たちも参加するの?」という気持ちもあったようでし
たが、学校の文化を継承していくためにしっかりと気持ちを整えて参列してもら
いました。卒業証書授与、皆勤賞・精勤賞授与、送辞・答辞と続いた式でしたが、
特に在校生・卒業生代表の挨拶は立派でした。卒業生のこれからの活躍を心から
願っています。
 また、この時期は卒業生が多く学校を訪問してくれます。高等学校・中学校の
卒業式が終わった後で小学校に来てくれる生徒たちは久しぶりの小学校でしばら
く思い出話に花を咲かせます。私たちも一緒に幸せな時間を過ごすことができま
す。

卒業おめでとう

2023年3月18日 (土)

 金曜日に第22回卒業証書授与式が行われ、22期生69名が小学校を卒業しました。5年生からプレゼントされた手作りのコサージュを胸につけて、校長先生から一人ずつ卒業証書を受け取りました。真新しい制服、大きなランドセルで登校した日から6年の月日が経ち、心身ともに大きく成長した子どもたち。たくさんの思い出を胸にこの日を迎えたことでしょう。

 卒業生代表の答辞の言葉を、私たちも子どもたちの成長の過程を思い出しながら聞かせてもらいました。

 学校に行って授業を受けること、お弁当を作ってもらえることといった日常の「当たり前」が、新型コロナウイルスの影響で崩れてしまった4年生のはじめ。学校に行けない中、オンラインで友だちの顔が見られて嬉しかったこと。やっと登校できた時はクラスの半分ずつでしたが、それでも画面越しとは比べられないほどに嬉しかったこと。日常生活の形はずいぶんと変わりましたが、お家の方はいつも子どもたちを優しく励ましてくれました。

 コロナ禍では、学校生活でも我慢を強いられることや不自由なことがあったことでしょう。そんな時、友だちと一緒に乗り越えて手に入れたものも多くあり、それらは中学生になっても変わらない「宝物」になるはずです。もちろん、今までの「当たり前」が、お家の方々の優しさに支えられていたと気づいたこともその一つ。溢れ出てくる感謝の思いに声を詰まらせながら話す児童の言葉は、会場で聴く人たちの心に響きました。

 中学校という新しい場所で、新しい生活が始まる子どもたちを、私たちは小学校からずっと応援していきたいと思います。卒業おめでとうございます!

2023sotsugyousiki1

2023sotsugyousiki4

2023sotsugyousiki2

6年生を送る会

2023年3月17日 (金)

 木曜日は「6年生を送る会」が開かれました。各学年・学級からの心を込めた出し物で、6年生の卒業をお祝いしました。

 感謝の気持ちを声を揃えて呼びかけて、兄弟学年のお兄さん・お姉さんの首にメダルをかけてあげた2年生。発表会の日に聴いて感動した合唱曲を、今度は自分たちで歌ってプレゼントした4年生。下級生からの「ありがとう」「おめでとう」をたくさん受け取った6年生の笑顔に、私たちも温かい気持ちでいっぱいになりました。

 各学年からの出し物が終わると、下級生は廊下へ並んで花道を作りました。「おめでとう!」お祝いの言葉と拍手に包まれながら、卒業生が歩いていきます。大好きなお兄さん・お姉さんを見つけて
手を振る子、何か会話を交わす子の姿も。全校児童に温かく祝福されて、幸せいっぱいの6年生でした。

 先日の地区別集会に続き、今回も5年生が活躍しました。会の司会進行はもちろん、全校児童に配られたプログラムも、「ご卒業おめでとう」のくす玉も、体育館を彩る華やかな飾りつけも、いずれも5年生からの感謝の気持ちです。明日の卒業式でも、在校生代表として卒業生の門出を気持ちよく祝福してほしいと思います。

2023okurukai1

2023okurukai2

2023okurukai3

地区別集会

 水曜日に地区別集会が行われました。19の地区別グループに分かれて、1~6年生が今年度最後の活動をしました。

 いつものように、各グループの担当教員から、電車内や通学路で心がけることについての話がありました。学校から一歩外に出れば、小学生であっても社会のルールを守ることが求められます。子どもなりにがんばっていても、うまくいかなったり、迷惑をかけてしまったりした時には、「ごめんなさい」のひと言を添えること。学校でも家庭でも、繰り返し指導していたいと思います。

 さて、今回の主役は卒業を間近に控えた6年生です。5年生が下級生のまとめ役になり、これまでの「ありがとう」の気持ちを込めて、グループごとにレクリエーションをしました。フルーツバスケット、じゃんけん列車、だるまさんがころんだなど、楽しいひと時を過ごしていました。リーダシップを発揮する5年生も、たいへん頼もしく感じられました。

 集会の終わりには、6年生から下級生に向けて挨拶がありました。
 「これまでありがとう。5年生を中心に4月からも仲よくしてください。」
 「電車などでは、自分の身を守ることが大切です。安全に登下校してね。」

 今年度、各グループを引っ張ってきた6年生が、もうすぐ最上級生になる5年生にバトンタッチしました。地区別活動を通して、学校生活の中ではもちろん、
登下校時に助け合えるような関係を築いていってほしいと思います。

20230317chikubetu2

20230317chikubetu3

20230317chikubetu1

昔の人の知恵や工夫を知る(3年生 社会科)

2023年3月14日 (火)

 先日、3年生が社会科の学習の一環として、府中市郷土の森博物館を訪れました。子どもたちは朝からワクワクした様子で、バスに乗って見学地へ向かいました。

 博物館のある広い敷地内には、江戸時代~昭和初期の建物8棟が移築・復元されています。その中の一つ、養蚕農家「旧河内家」は、養蚕が盛んだった時代の建物を復元したものです。茅葺の屋根や土間、土壁など昔の建物の特徴を、子どもたちは昔話の世界に入り込んだような気分で眺めていました。

 博物館内では、昔の道具についての説明がありました。「釜」の説明ではこんな言葉が紹介されました。“はじめチョロチョロ 中パッパ ジュウと吹いたら 火を引いて 赤子泣いても ふた取るな”  心地よい歌のようなこのフレーズには、お米を美味しく炊くための火加減や手順などが表されています。「お釜で炊いたご飯も味わってみたいなあ」と、子どもたちは興味津々の様子でした。

 社会の授業では、昔から現代にかけて、道具がより便利で手軽なものへと進化してきた点に注目してきた子どもたち。今回の見学で昔の道具を実際に見て、たくさんのお話を聞くことを通して、昔の人の知恵に気づかされるとともに、昔の道具のよさを再認識した子も多くいたようです。気づきや学びの多い見学となりました。

2023kyoudonomori3

2023kyoudonomori2

2023kyoudonomori1

うららかな土曜日に

2023年3月11日 (土)

 先日の期末試験後、返ってきた答案を見てこう話している子がいました。「嬉しい! お母さんの力を借りずに、自分で計画を立ててやってみたんだ。」すらすら解けたことはもちろん、何よりも自分の力でやり遂げたことが自信につながったのでしょう。弾む声と満面の笑みに、こちらまで嬉しい気持ちになりました。

 小学生ですから、はじめのうちはお家の方のサポートが必要です。でも、いずれ子どもたちの“自律”を促しながら、徐々に手を離していかなければならない時期がやってきます。十分な睡眠時間、毎日筆箱の中身をきちんと揃えること、宿題に取り組む習慣・・。案外、大切なことは入学時も高学年になってからも変わりません。それらのよい習慣づけがあってこそ、少しずつ自分から机に向かう姿勢が生まれてくるのでしょう。
 
 いろいろなタイプの子がいます。時間をかけて取り組むことで理解が深まる子がいれば、高学年や中学生になってからぐんと伸びる子も。学校で学ぶ子どもたちは、様々な表情を見せてくれます。
根気強く練習をして、苦手な漢字で満点を取った子のガッツポーズ、先生に質問をしているうちに「あー!分かった!!」と、解き方がひらめいた子の輝く目。試験の点数は結果の一つですから、比べる必要なんてないのです。「知りたい」「出来るようになりたい」そんな思いを、学校と家庭で手を携えながら大切に育てていければと思います。

 コロナも少し落ち着いてきたでしょうか。すっかり大人になった卒業生が、最近よく小学校に顔を出してくれます。会話を通して感じるのが、小学生の時に楽しんでいたことが、いまにつながっているという卒業生が多いということです。高校三年間、野球部で練習に励んだ卒業生、在学時からずっとピアノの腕を磨き続けている卒業生。卒業文集に書いた「夢」と同じ道を目指している卒業生もいます。方向性は一人ひとり違いますが、それぞれの道に向かって輝いていました。

 けっしてあせらせることなく、でも着実に。そんな気持ちで、目の前の小学生と向き合っていけたらと、立派に育った卒業生の姿を見て思いを新たにするのでした。


 さて、今年も3.11になりました。東日本大震災の起きたあの日から、12年目を迎えます。うららかな陽ざしにつつまれた土曜日の午後、そっと手を合わせたいと思います。

2023

後期期末試験が終わりました

2023年3月 9日 (木)

 暖かく過ごしやすい日が続いています。日中、子どもたちと一緒に外へ出ると、ほんのり汗ばむような陽気です。この2日間、小学校では1~5年生の後期期末試験が行われていました。1~3年生は国語と算数、4年生以上では社会と理科を加えた4教科の試験です。勉強の成果が表れて自信をつけた子も、課題点が見つかったという子もいることでしょう。点数のみに一喜一憂するのでなく、日頃の勉強への取り組み方を振り返るとともに、特に高学年では復習の計画を立てるなど、今年度の学習のまとめができるといいなと思います。

 たれぞうくんも、ぽかぽか陽気の中うたたねしていました。カメラにも気づかず、すっかり夢の中。最近は、お世話担当の3年生だけでなく、高学年の子どもたちもよくたれぞうハウスの前に来ています。鼻をピクピク動かしながら「よくきたね」とご挨拶でもしているような、おじいちゃんうさぎのたれぞうくんです。

Siken1_2

Siken2_2

Hk0a6594

晴れやかな門出に

2023年3月 4日 (土)

 桐光学園高等学校の卒業式が行われました。午後になり、本校の卒業生が卒業の報告に小学校へ立ち寄ってくれました。「ご卒業おめでとう」「ありがとうございます!」卒業生も私たち教員も、懐かしさがこみ上げてくる再会の瞬間でした。中学校では男女別々のクラスになるため、ずいぶん久しぶりに顔を合わせたという卒業生もいたようです。

 多くの生徒が集まったグラウンドは、6年前にタイムスリップしたような和やかな雰囲気に包まれました。小学校の頃からサッカーに励み、現在はフットサルチームで活躍している卒業生や、自分の学びたい分野を見つけ、4月からの学生生活に胸を膨らませている卒業生、第一志望の大学の合否結果を、ドキドキしながら待っていると話す卒業生もいました。小学校で友だちと共に楽しく学び、中学・高等学校での6年間に一人ひとりが積み上げてきたことが、いまこうして花を開かせようとしているのを感じて嬉しく思いました。

 
 思い出話は尽きません。帰る前に、ぜひもう一度・・ということで、何人かの卒業生と一緒に校舎内を歩いて回りました。「机、こんなに小さかったかな?」「図書室で、ゾロリの本を読んだなぁ」目にするもの一つひとつに、懐かしさのあまり声を上げる卒業生たちです。窓の外に見えるメイングラウンドがまだ大きな林だった頃に探検に行ったこと、担任の先生と一緒にたくさん鬼ごっこをしたこと。委員会活動を決めるジャンケンで負けてしまったことや、2年生の「とうこう郵便局」の活動でドキドキしながら高学年の教室に葉書を届けたこと・・。何時間でも話していたくなるような、そんな楽しいひと時でした。

 今日、卒業生は各自の進路に向かって学園を巣立っていきました。共に学んだ友だちや数々の思い出を胸に、力強く羽ばたいていってほしいと思います。そんな素晴らしい門出に立ち会うことができて、私たち小学校の教員にとっても幸せいっぱいの日となりました。

20230304001

20230304003

20230304005

桃の節句

 「お家に、お姉ちゃんのひな人形を飾りました。お家がにぎやかになりました。」4年生の男の子の日記に、雛人形のことが書いてありました。文章の末尾には、段々に飾られた華やかな人形の絵が添えられています。にぎやかで楽しそうなご家族の様子が目に浮かんでくるようです。昨日は桃の節句。楽しい雛祭りの日を過ごしたご家庭も多かったことでしょう。

 昼食時に、放送委員会による放送が流れてきました。今回のクイズの話題は行事の由来です。もともと「雛流し」といって、お人形を川に流して厄を払う行事だったというお話を、子どもたちが興味深そうに聞き入っていました。やり方や形は変わっても、子どもの成長を願う気持ちは昔も今も変わらないのですね。

 この日に配られたひなあられを、子どもたちは美味しそうにほおばっていました。これからの一年も、子どもらしく健やかに成長していってほしいと思います。

2023hinamatsuri1

2023hinamatsuri3

2023hinamatsuri2_2

↑PageTop