桐光学園 小学校 / 神奈川県川崎市の私立小学校

神奈川県川崎市の私立小学校【桐光学園 小学校】

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2021年11月

2021.11.29

2021年11月29日 (月)
 新型コロナウイルス感染が社会問題になってからまもなく2年が経過しようと
しています。大黒埠頭に停船していたクルーズ船の姿を今でも忘れることができ
ません。1月中旬に国内で初の感染者が確認されてから、学校が休校となる3月
までの間にその数は1000人を超えていました。その後の感染者数は累計で1
70万人を超えており、死亡者も18000人を超えています。この間、学校で
は2回の休校(オンライン学習)期間を設けることになりました。ICT機器の
導入を今後のことと考えていた桐光学園小学校でも、急遽その対応を急ぐことに
なり膨大な時間と労力をかけてプロジェクトチームが中心となって準備を進めて
きました。学びと児童間、児童と教員間の交流の場を用意することが可能となっ
たときには、正直なところ少し安心しました。しかし、その後にはオンライン学
習の課題点、子どもと対面で接することができないことからの問題が案外大きい
ことに気づかされることになりました。やはり、子どもたちにとって学校での仲
間たちとのふれ合いが何より大切であるということに、多くの人は改めて気づく
ことになったと思います。まだいろいろな制約がありますが、学校での生活が送
れることの嬉しさ、楽しさを日々感じているのが子どもたちです。
 ところが、このようなときに、愛知県の中学校での生徒間のトラブルによる悲
しい事件が起きてしまいました。この事件を知った保護者の皆さんは、どの学校
でも起こり得ることではないかとご心配されることでしょう。コロナ禍で学校に
おけるいじめは減少したというニュースもありましたが、子どもたちの不安、不
満、悩みが、学校(教員)家庭(保護者)で把握しにくくなっているだけだとし
たら、私たちは今後一層の児童理解のための工夫をしていかなければならないで
しょう。もちろん、保護者の皆さんとの協力なしにはできないことです。
 お子さんのことで気になることはありませんか?

2021.11.28

 一人ひとりの子どもたちが、どんなことが好きで、どんなことに夢中になって
いて、そしてどんなことができるようになって、どんなことに喜びを感じている
のか。いろいろ考えて、見つけて、そんなことの一つでも挨拶を交わすときに一
言加えて話しかけることができたら嬉しいです。そして、年に一度の誕生日を祝
うメッセージの中にそういう一文を書き入れることもできます。
 子どもたち一人ひとりに「君のこういうところがすてきだね」「君のこういう
がんばりがすばらしいね」というような声かけができれば、子どもたちの自己肯
定感も高くなっていくのでしょう。日本人は自己肯定感が低いと言われますが、
私たちがもっとがんばらないといけないんだな、と考えさせられます。また、子
どもたちには、失敗を恐れたり、まわりに受け入れてもらえなかったらどうしよ
うというような心配をさせないようにしなければならないです。

「表現」の授業

2021年11月27日 (土)

 本校の教育活動の特色の一つに「表現」の授業があります。どんなことを学ぶのですか? というご質問も多く寄せられます。今回の記事では、先日行われていた3年生の表現の授業の様子をご紹介いたします。表現の授業を少しのぞいてみましょう。

 この日の授業の前半は、身体を使った文字作り。「月」「花」などの漢字や、学年の先生の名前の頭文字などがモニターに映し出されます。「一画目をどう表そうか?」「それ、いいねぇ!」相談をしながら、少しずつお題の文字が形作られていきました。もちろん正解は一つではなく、子どもたちのアイディアの数だけ様々な表現方法が生み出されていきました。(1枚目の楽しそうな写真は、文字通り「楽」を作り上げた子どもたちです!)

 体も心もほぐれてきたころ、活動は「げきあそび」へと移っていきました。さきほどのメンバーとはいったんお別れし、新たに3~5人のグループを作ります。先生から出されたのは「自分たちだけの《ももたろう》のお話を作りましょう」というお題。即興劇に向けて、5分ほどの相談タイムが始まりました。楽しそうな会話の中から、少しずつ物語の内容が聞こえてきます。
・たまごが流れてきて、中からひよこが生まれてきました。(かわいらしい様子が目に浮かびます!)
・ボールが流れてきて、中から大谷翔平選手が生まれてきました。(祝 MVP! みんなの憧れ大谷選手。夢が膨らむ展開になりそうですね。) 

 このように、子どもたちの豊かな発想力がのびやかな表現の授業を作ります。また、活動ごとにグループを作らせることにも、ねらいがあります。多くの仲間といろいろな活動をすることを通して心が通い合い、相互理解につながっていくのです。学年が上がるにつれて、一緒に居たいと思う特定の友だちもできてきます。そのような成長も大切に見守りつつ、その時その場にいる仲間と協力し合える寛容な心、柔軟な人付き合いのスキルを育てることも同じくらい大事にしたいものです。

 毎回、表現の授業が終わるとスッキリとした表情で教室に戻ってくる子どもたち。1~3年生が大好きな授業の一つです。楽しい活動を通して、自己表現力や、自分と他者とのつながり方を育んでいけたらと思っています。

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図書館見学(3年生 読書)

 11月は、子どもたちにとって楽しみなことがたくさんありました。遠足、柿農園見学、芸術鑑賞会‥学校行事や校外学習の多くが2年ぶりであることも、子どもたちの“ワクワク”の理由だと思います。今週の金曜日には「図書館見学」がありました。見学のしおりをバッグに収め、朝から準備万端の子どもたち。1時間目が終わると、さっそくスクールバスに乗って出発しました。
 訪れたのは、学校から20分程のところにある川崎市立麻生図書館です。司書の方に、図書館の本の並びについて説明していただきました。学校の図書室と同じように書棚に並ぶ本には3桁の番号がついていて、4〇〇は自然科学、9〇〇は文学というように本が分類されています。「学校の図書室で本を読んだ時に、3桁の番号をぜひ覚えておいてください。そして公立図書館でその番号の棚を見ると、さらに多くの本に触れるチャンスがありますよ」司書の方のアドバイス、今後の読書に生かせるとよいですね。
 また、見学中には普段は見ることのない書庫にも案内していただきました。多くの本を保管するための移動式書庫や、万が一の時のための消火設備などを見て、子どもたちは時折質問をしながら熱心にメモを取っていました。書籍の保管という図書館の役割が、多くの工夫と努力によって果たされていることを学んだことでしょう。
 
図書館は、本との出会いの場です。心を豊かにするような素敵な一冊と出会えるように、また調べ学習においても有効に活用できるように、図書館が子どもたちにとって身近な存在であってほしいなと思います。

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和太鼓の世界を楽しもう(芸術鑑賞会)

 25日(木)に芸術鑑賞会が行われました。和太鼓パフォーマー『和-jin』の皆さんをお招きして、和太鼓の演奏を鑑賞しました。
 左右対称のばちの動きでクワガタの力強さを表した「KUW♂AGATA」、幻想的な光と音のコラボレーションで子どもたちを魅了した「幻光打」など、和太鼓の魅力が詰まった素晴らしい舞台でした。子どもたちは、力強く歯切れのよいリズムで叩く動きを、息を飲むように見つめていました。
 鑑賞会の後半になると、これまでで一番大きな太鼓が登場してきました。打面の直径が3尺2寸という大太鼓です。尺や寸という言葉からイメージが湧かなかった子も、「3尺2寸とは、だいたい96㎝です!」という演奏者のお話を聞いて目を円くするのでした。

《子どもたちが書いた文章より》
・ぼくは、きのうすごくかっこいいひとたちがみられてかんどうしました。(1年生男子)
・「幻光打」では、とちゅうでばちがみどりに光って、ライトセーバーをもってたたかっているようでかっこよかったです。(2年生男子)
・むずかしいふりつけを考えるのが大へんだけど、ずっとあきらめずにやってきたのですばらしい曲を作れたんだと思います。(2年生女子)
・和-jinのみなさんが、あせをかいて何度もわたしたちにたいこをたたいてくれました。また会って、たいこをたたいてほしいです。(3年生女子)
・音が胸に響きました。迫力があり、声もダイナミックで舞台にくぎづけでした。(5年生男子)

 日本の伝統文化である和太鼓を、音を味わい見て楽しむ華やかな芸術鑑賞会になりました。

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籾すり作業(5年生 総合)

2021年11月26日 (金)

 稲作の授業で「籾すり」を行いました。籾すりは、脱穀した籾(もみ)から籾がらをとり、玄米にする作業です。道具として、すり鉢とソフトボールを使って行いました。
 これまでの作業と同様に、子どもたちでリーダーを決めて進めていきます。事前に籾すりの計画を立ててきたリーダーを中心に、籾すりが始まりました。「こぼれやすいから気をつけて!」互いに声をかけ合いながら、子どもたちはすり鉢から籾がこぼれないように慎重に作業をしていました。
 籾すりをしていて玄米が現れた瞬間、「あっ、お米が出てきた!」と声を上げる子どもたちの姿がありました。「お米」になるまで一つひとつ根気の要る作業が続きますが、苦労と共に喜びや発見をみんなで分かち合いながら進める子どもたちの姿は、たいへん微笑ましいものです。美味しいお米になるまで、もうひとがんばりです。

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防災学習(4年生 総合)

2021年11月25日 (木)

 東京海上日動(株)のご協力により、防災についてのオンライン特別授業を行いました。今回は「地震・津波」をテーマに、そのメカニズムや発生したときの対処、避難所での生活、災害への備えなどを取り上げていただきました。
 実際に災害が起きたことを想定した場面では、子どもたちなりに、自分ならどのように行動するかを真剣に考えていました。解説に耳を傾けながら、熱心にメモを取る様子が印象的でした。
 今回の授業を通して学んだ大切なことの一つは、災害はいつ起こるか分からないということです。防災リュックを準備すること、身を守るための方法を意識して行動することなど、日頃から出来ることは多くあります。また、災害が起きてしまったときにどのようにして命を守るのかも大事なことです。そのようなことを、様々な角度から学ぶ有意義な授業となりました。
 今後は、その他の災害についても学習していきます。災害に応じた適切な行動の仕方を考える機会を作り、防災に対する意識を高めていければと考えています。

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第2回入学試験実施のお知らせ

第2回入学試験を下記のように実施いたします。

試験日時:2021年12月18日(土) 13:30~16:00

募集人数:若干名

出願受付期間:11月29日(月)9:00~12月12日(日)16:00

詳細はこちらの入学案内「募集要項」のページをご覧ください。詳細な募集要項(PDF)をダウンロードすることもできます。

出願はインターネットでの受付となっています。トップページの「インターネット出願はこちら」のバナーからお手続きください。

晩秋の夜空

2021年11月19日 (金)

 毎週金曜日は放課後の連絡会が終わってから、教職員で校舎内外の清掃をしています。今日、尾根道につながる階段で落ち葉をかき集めていると、西側の空が真っ赤に色づいていました。写真は晩秋の夕暮れです。1・2枚目は17:00頃の空。掃除を終えた10分後の空が3枚目の写真です。ほんの数分間のうちに、空の色は一段と夜に近づいていくのでした。(2・3枚目の写真中央左に、富士山が見えます。)
 さて、今夜は月食がありました。関心を持って夜空を眺めた子も多いことでしょう。今日はめずらしく夜になってから、学習アプリ「ロイロノート」で5・6年生からメッセージが届きました。「ぼくの家から月食が見えました!」「授業で教えてもらった月食の写真です」そんな文面を添えて、担任や理科の先生に送られてきた何枚もの月食の画像。どの子もよく撮れていて感心です。
 月曜日の教室では、子どもたちにどんな空を見上げていたのかをたずねてみたいと思います。

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たまねぎ栽培(5年生 総合)

2021年11月18日 (木)

 5年生の子どもたちは、農園活動としてたまねぎを栽培します。これは、来年度の収穫祭で全クラスのカレーに入れるたまねぎになります。
 11月に入ってすぐ、畝づくりを行いました。移植ごてを使って土を盛り上げ、肥料を混ぜて平らにならしていきます。単調で疲れる作業が続きましたが、黙々と作業する姿が見られました。他のことに気を取られるなど、作業に集中しきれなかった昨年度からの成長を感じます。最後にマルチをはって準備完了です。
 1週間後、いよいよたまねぎの苗を植えました。1000の苗を学年全員で手分けして植えます。初めて見るたまねぎの苗を前に、「こんな苗なんだ~」「ただのネギみたい!」などとひと盛り上がりし、我先にと作業に取り掛かる子どもたちは、とても楽しそうでした。ちゃんと育つようにと、最後まで一つひとつの苗に丁寧に土をかける子もいて、農園での活動の楽しさもよさも改めて感じることができました。 

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