不登校になった県内の私立中学生を支える「神奈川私学修学支援センター」が6月に開校しました。(県私学会館:横浜市神奈川区)
設置したのは神奈川県私立中高協会で、「毎日通う場を作ることで生活リズムを整え、ゆっくりと在籍校への復帰を進めていければ」と期待している。
不登校になった児童・生徒への支援はなかなか難しいです。子どもたちの心が学校から離れてしまっているときには、学校からの声かけや支援を受け入れることできないことが多いです。そのようなときに、これまでの様々な関わりから解放されて自分の存在を確認でき、学びを少しでも進めていける環境があるのはとてもよいと思います。この取り組みのポイントは、「ゆっくりと在籍校への復帰を」でしょう。
さて、小学校においても、不登校の児童が多いことは統計的にも示されているところです。
県内公立小学校 平成30年度 1年生 0.30%、2年生 0.46%、3年生 0.63%、4年生 0.88%、5年生 1.16%、6年生 1.52%、 平均 0.83%。
これは、病気や経済的な理由などでの長期欠席を含んでいません。
ここで示される1%を多いと見るかどうか。私は100人に一人は不登校であるとう現実は深刻に受け止めるべきであると考えます。
今回お示しいたしました資料には、中学生の不登校の割合もありました。驚くことに中1から中3までの平均が4.40%で、小6の1.52%が中1になると3.45%になっていることが分かりました。
中学校は大変だな、とのんきなことは言っていられません。中学校に進んだ子どもたちがそこで元気に生活できるための力をつけるのは小学校の大切な役目ですから。
登下校時や休み時間の密を避けるために低・中・高学年で多少の工夫をした時程での学校生活が始まりました。6月の時間的な制約があったときはなかなか実施できない教科がありましたが、7月からはそれぞれの教科で工夫した学習が進められていきます。
今日は3年生の書写(硬筆)の授業がありました。学校再開後2回目の授業でしたが、みんな真剣に、ひらがなの文のなぞりや清書に取り組みました。国語の教科書にある文字の形を基本として、自分が普段書いている文字のくせを見つけることを一つの目的としています。
さて、下校時に子どもたちの会話の中から、「5時半、7時、・・・」などという時刻が聞こえてきました。これはオンラインゲームをしようとする約束(?)のようでした。子どもの世界だけでなく、ゲームを楽しむ人たちにとっては日常となっていることなのかもしれませんが、私にはなかなか理解できるものではありません。相手があるゲームであるということは相手とその時間を共有するということ、お互いの時間をいただくことにもなるのではないでしょうか。夜の7時や8時は家族との時間を楽しむ時間であってほしいと思うのですが、そういう考えは今どき通用しないのでしょうか。こういう生活が毎日のことではないことを願っています。