新型コロナウイルス感染防止のための休校の間に、書写(硬筆)の担当の私からは、書写の内容ではないのですが、5・6年生にはこれまでの天声人語の中から子どもたちに読んでほしいと思って用意しておいたものをいくつか課題としました。感想または意見を書いて提出するかどうかは子どもの判断に任せたのですが、それでも、どのクラスも半数くらいは提出してくれています。これまで私は子どもたちと社会の出来事について話し合うことはあまりなかったのですが、そこに書かれた子どもたちの意見や感想を新たな発見を伴いつつ楽しく読ませせてもらっています。また、そこに書かれた文章から、子どもたちの心に触れることができることも嬉しいです。今日は下校時に、6年生のある男子に読ませてもらった感想を伝えることができました。子どもたちの学びの世界の端っこにでもいいから関わることができることを本当に幸せに感じます。
校長室の前にあるポスト(私宛ての手紙などを入れるための)に、1年生の男の子から「こうちょうせんせいへ こんどこうちょうせんせいのおへやであそびたいです」と書かれた手紙(?)が入っていました。折り紙の裏側に書かれていたこのような短い文章からも、子どもたちが学校でまだ心から楽しいと感じられる時間が少ないのだろうと思いました。担任の先生と一緒に小グループで学校内を歩く姿を見かけますが、1年生にとってはとてつもなく大きな建物で、うっかりしたら迷子になってしまうかもしれないと思うようなところなのかもしれません。「こっちに行ったら何があるのかな?」「あっちに行ったら何があるのかな?」「行ってもいいのか、行ってはいけないのか」そんなことを思いながらの毎日なのでしょう。そんな子どもたちに、校長室の場所を覚えてもらって、自分がどうしたらよいか分からなくなったら「校長室に行ってみようかな」と思ってもらえるようだと嬉しいです。