児童の皆さん、お元気ですか。
オンラインでの授業が始まって2週目に入りました。朝の会では先生や友だち
の話を聞いたり、自分から友だちに伝えたいことを話したりしていることでしょ
う。また、学校からとどく動画や課題を使いながら勉強していると思いますが、
何かこまったことがあれば先生に連絡するようにしてくださいね。私のところに
も、3年生から6年生までの皆さんから書写の宿題が送られてきていますが、普
段の授業のときと同じようにていねいに書いてくれているのでとてもうれしく思っ
ています。
さて、新型コロナウイルス感染状況は8月の終わりのころと比べると少しずつ
感染者が減少してきているようですが、気になるのは新規陽性者の年齢分布です。
5日の東京都の新規感染者数は1853人でしたが、10歳未満が183人(9.
9%)、10代が215人(11.6%)、20代が490人(26.4%)、
30代が328人(17.7%)、40代が289人(15.6%)・・・となっ
ていて、特に10歳未満と30代、40代の人たちの割合が多いということです。
小学校での言えば、子どもたちと保護者の年齢層になります。幼稚園、保育園、
学習塾などでの感染者の増加と、家庭内感染を心配する声が聞かれます。マスク
の着用、消毒、そしてできるだけ外出を控えるなどの対策を続けていきましょう。
2020年の3月から5月までの休校そしてオンライン授業を経験し、学校で
のICT環境の整備は日本中で進みました。公立学校は国の号令のもとで組織的
にその作業は進んだことでしょう。一方、私たちのような私立の学校は、それぞ
れの学校で、ICT教育についての学びから始まり、具体的な導入の準備、計画
を一つひとつ教員たちの力で進めなければなりませんでした。結果的には、その
作業が教員一人ひとり、そして学校の財産となって、この9月のオンライン学習
に生かされています。人(教員たち)は学校の宝、積み重ねはどんなことよりも
大切なことであることに気づかされます。
私は、授業動画ではなく、朝会や学校説明会などの動画作りを担当します。そ
して、書写の担当としては、プリントで子どもたちに送った課題を清書したもの
が画像で送られてくるのでそれを一人ひとり確認し、一言そえて返します。そう
いうことが簡単にできる仕組み(アプリ)があるのです。教育現場も大きく変わっ
ていることを実感する毎日です。
みなさん、お元気ですか。
今年の夏は、猛暑が続いたかと思えば、災害に結びつくような大雨が降るとい
う不安定な日々が続きました。そして、8月に入ってから急増した新型コロナウ
イルス感染者数はここにきても全く減る様子は見られません。休み明けをどのよ
うに迎えるかを考える中で、昨日までは短縮授業で下校を少し早めてはどうかと
考えていたのですが、感染力の強さ、医療の逼迫(陽性者が医師の診察を受ける
ことができないことが多い)、若い世代(20〜50歳)の重症者が多いことな
どを考慮し、小学生はもうしばらく登校せずに家庭で過ごした方がよいであろう
と判断いたしました。
友だちと学校で会えることを楽しみにしていた子どもたちの”がっかり”した様子が目に浮かびますが、自分の命、家族の命を守るために、もうしばらく
家庭で過ごしていただきます。保護者の皆様にはお仕事のご都合もあるでしょう
が、よろしくお願いいたします。
今週は分散・時差の授業参観を実施しています。昨年度は校庭での活動(体育)
の参観としましたが、久しぶりの授業参観で子どもたちもよい緊張感を持って授
業に参加できたと思います。保護者の皆様も1家族1名という制限はありました
が、学校での子どもたちの様子をご覧になって、少し安心されたのではないでしょ
うか。
学校での子どもの様子を見ることがないと、子どもからだけの情報をもとにし
て想像するようになってしまいがちです。学校での多くの活動に子どもたちがど
のように取り組んでいるか、そのときに仲間たちとどのように関わっているかを
なかなか知ることができません。この学校で大切にしている、子どもたちの学校
生活の様子をできるだけ多くの機会に見ていただく、学校の行事に多くの保護者
の皆さんに参加していただくということがコロナ禍の中でも少しずつできるよう
にしていきます。
なお、学校での生活についてご心配なことがありましたら早めにご連絡をいた
でけるとよいと思います。また、お子さんのよい変化や家庭でがんばっているこ
となどもお伝えいただけることも学校と家庭が両輪となって子どもたちを支援し
ていくために大切なことです。
子どもたちの笑顔と楽しい学校生活のために力を合わせていきましょう。
新年度が始まってからはできるだけ朝の栗平駅での子どもたちの様子を見る
ようにしていました。みんなマスクをしっかりと着用して大きなランドセルを背
負ってがんばって歩いてきます。お母さんと一緒に来て、ときどきお別れするの
が悲しくなる1年生の姿も見られましたが、最近では「バイバイ!」と手を振っ
て元気にバスに乗り込むようになりました。子どもたちがどんどん変わっていく
ことに大人がついていけないこともあるのかもしれません。これからも子どもた
ちを笑顔で送り出していただきたいと思います。
さて、このところ朝から気温が高い日が何日かありました。スクールバス乗り
場で並んだ子どもたちが水筒の水を飲む姿も見られました。さわやかな季節はあっ
という間に終わってしまいます。ゴールデンウィーク明けはさらに暑さが厳しく
なることも予想されますので、服装や水筒の容量などもご配慮いただけるとあり
がたいです。
4月から、休み時間に、鉄棒、雲梯、ジャングルジム、滑り台、一輪車などの
遊具を使用できるようにしました。鉄棒やジャングルジムで遊んでいる様子を見
ていると、子どもたちの身体の柔らかさに改めて気づかされます。そして身体の
全ての関節といいますか、あらゆるものが遊びの中で動き、身体が鍛えられてい
くように感じます。毎日の遊びは子どもたちの成長に欠かせないと改めて感じる
このごろです。
しかしながら、新型コロナウイルス、変異ウイルスの感染者の増加傾向は気に
なるところです。そして、一人ひとりの感染予防が今後も一層求められます。学
校での手洗いや手指消毒は多くの子どもたちがしっかりできていると思いますが、
お子さん方のご家庭での様子はいかがでしょうか。丁寧な手洗いができています
か?どんなこともそうですが、学校で見られる子どもたちの様子からは家庭での
姿が見えてきます。こういうことでも、学校と家庭が協力して子どもたちへの声
かけをしていくことを心がけてきましょう。
昨日の入学式、そして本日の始業式を終えて、いよいよ令和3年度の始まりで
す。
昨年は3月から5月末までを休校にして、なんとか入学式だけは実施というよ
うな過去に経験したことがなかったことの連続でした。今年度はこれまでの感染
対策を継続しながら、どのように工夫したら何ができるかを考えながらの1年と
なるでしょう。始業式は校庭に全学年の児童が集まりました。昨年度は同じ場に
全校児童が集まることは一度もなかったのです。私からの話は、教室に戻ってか
ら準備した動画をみてもらうことにし、時間を短縮しました。全校児童が集まる
ことができただけでも、「やっとこういう日が来た」と思えて嬉しかったです。
私からは、
・・・みんないろいろなことを頑張って自分の力でできることが少しずつ増えて
いく。それはとても素晴らしいことで、一人ひとりの宝物です。その宝物はその
人だけが大切にするものではなく、まわりの人たちみんなが大切にしてあげなけ
ればならないものです。また、いろいろなことに挑戦しても、最後まで頑張れな
かったり、失敗してしまうこともあります。実はそのような経験はその人にとっ
て大切な宝物なのです。ですから、その宝物もみんなが認めて、大切にしてあげ
なければなりません。このようにしてみんなが失敗をおそれずに安心して生活で
きる学校にしていきましょう。・・・
優しい心とおもいやりの心、人の思いを受けとめてあげることができる広い心。
今年子どもたちと一緒に目標とします。
桐光学園小学校で保護者に毎年配付している冊子(学校として大切にしていることや、様々なお知らせ。年間行事予定などを掲載)の名称を「いもこじっこ」としたのは、今から17年ほど前のことだと思います。その意味は、「いもこじ」からきているもので、そもそも「芋をこじる」というのは、桶の中に里芋と水を入れ、棒や板でかき回すことを表します。こうすると、芋と芋とがぶつかり合い、こすれ合って、うまい具合に汚れが落ちてゆきます。土がついた里芋を買ってきて、水の中でかきまわしながらよごれを落とすこともあるのではないでしょうか。このようにお互いがぶつかり合いながら磨き合うことを教育の理想とする考えは昔からあり、素晴らしいことだと思います。ところが、先日、ある方と「いもこじ」の話をしていて、「飛び出る芋があれば、拾って入れてやる」とも辞書に書いてありますが、それも素敵なことですね!と言われて、ドキッとしました。自分は、「ぶつかり合って、磨き合う」ことはいつも考えていましたが、「飛び出る芋があれば、拾って入れてやる」ということを疎かにしていなかっただろうかと・・・。疎かにしていなかったと思いたい自分ともしかしたらと思う自分。「飛び出る芋」があれば、そこに「やさしさと願い」を加えて戻してあげなければと気持ちを新にしました。