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高校教頭ブログ(10/30)

鎌倉薪能

 10月11日より藤嶺藤沢は「平常」の学校生活にもどりました。現在は生徒の皆さんが新型コロナウイルスのワクチン接種を代わる代わる受けている状況です。このまま11月も落ち着いた学校生活になることを願っています。
 さて、私が住む鎌倉では、10月に大きな行事が行われます。それは「鎌倉薪能」です。「薪能」とは、野外に臨時に設置された能舞台の周囲にかがり火を焚いて、その中で特に選ばれた演目を演じる能楽のことであり、起源は平安時代中期にまで遡り、奈良の興福寺で催されたものが最初だということです。鎌倉薪能は、今年で63回目であり、奈良や京都の薪能に次ぐ歴史と伝統を誇っています。鎌倉薪能は、通常10月初旬の金曜・土曜の2日間、鎌倉宮(大塔宮)境内に能舞台と客席を設置して、松明が焚かれる中で行われます。そして、現在の鎌倉薪能「総合プロデューサー」は、本校卒業生である金春流シテ方能楽師山井綱雄氏なのです!したがって、通常開催であれば、山井氏が冒頭の挨拶をして、また、プログラムの中でも舞いを披露することが常となっています。残念ながら、昨年と今年は、コロナ禍により「オンライン無料配信」という形式による開催です。Youtubeでの映像配信日は11月12日(金)よりとなっています。興味のある方は、是非ご覧下さい。

  参考
   ①鎌倉市観光協会公式HP「第63回鎌倉薪能の開催について​」
    「第63回鎌倉薪能の開催について​」はこちらをクリック


   ②タウンニュース鎌倉版:2018年9月21日号
    「鎌倉薪能 金春流宗家が市長を訪問」

    「鎌倉薪能 金春流宗家が市長を訪問」はこちらをクリック

中学教頭ブログ(10/29)

 10月22日(金)、緊急事態宣言が解除され、校外での学校行事が久しぶりに行われました。1年生は相模湖プレジャーフォレストでの野外炊事を楽しみました。7月に予定されていたサマーキャンプの代替行事です。この秋一番の冷たい雨の中、生徒たちは寒さを忘れて4月以来の校外活動を楽しんでいるようでした。

 炊事場をお借りしてのカレー作りがメインの活動でした。どの班も同じ食材と同じカレーのルーを使って作るわけですから、同じ味に仕上がって当然です。ところが、グループによってかなり違いが生じます。食材の炒め方や水量の加減によってかなり出来映えが異なります。時にはスープカレーになってしまうケースもあります。また、率先して野菜をきざむ生徒もいれば、ただひたすら出来上がりを待つ生徒もいます。体験から学ぶことの大切さを痛感する場面です。

 カレーと言えば、神奈川県では横須賀海軍カレーが有名です。海上自衛隊ではそれぞれの艦艇や部隊のカレーを合わせると、合計で53種類が毎週金曜日に振舞われているそうです。海上での生活が長くなると曜日の感覚が麻痺してしまうため、その防止策にカレーが登場するようです。元来は、土曜日が半ドンだったため、簡単に作れるお昼のメニューにカレーが選ばれたそうです。その後、土曜日の勤務が無くなって、カレーが金曜日にズレ込んだというのが真相のようです。

 さて、恒例の私のおすすめカレーを紹介します。「厚木航空基地カレー」がベストチョイスです。鶏肉をオーブンで焼くことにより旨味の詰まった、コクがあるマイルドなバターチキンカレーに仕上がっています。イトーヨーカ堂系列のお店でお買い求めください。

高校教頭ブログ(10/23)

「人生100年時代」なのに「45歳定年制」⁈⁈⁈
 
 「少子高齢化」と言われる現在の日本――日本人の平均年齢は、女性が87.74歳、男性が81.64歳です。これはあくまでも「平均」ということなので、「人生100年時代」とも言われるようになっています。実際、今年9/15時点の100歳以上人口は86,510人ということです。また、今年の日本の総人口は約124,840,000人、19歳以下人口は約20,440,000人、20~64歳人口は約68,010,000人、65歳以上人口は約36,390,000人です。財務省の西暦2060年の人口推計によると、日本の総人口は約88,080,000人、19歳以下人口は約12,370,000人、20~64歳人口は約41,890,000人、65歳以上人口は約41,890,000人です。すなわち、約40年後の日本は、今よりも35,000,000人以上が減少し、さらにその状況の中で、65歳以上人口だけが2021年比で9%上昇すると推定されているのです。今から40年後の日本がどのような社会になっているのかを想像することは難しいですが、その社会を支える主力は間違いなく今の中高生――つまり君たちです。
 さて、先日「大企業社長の45歳定年制発言」が報道されました。これは、サントリーホールディングスの新浪剛史社長(前・株式会社ローソン代表取締役社長兼CEO)が、9月9日の経済同友会夏季セミナーで、新型コロナウイルス感染拡大が収束した後の日本経済の活性化策について「45歳定年制を敷き、個人は会社に頼らない仕組みが必要だ」と述べたことが報道されたものです。その後新浪社長は釈明したそうですが、13日には加藤勝信官房長官(当時)が記者会見で「高年齢者雇用安定法で60歳未満の定年禁止が明確に書かれている。今年4月からは70歳までの就業の確保を事業者の努力義務とする改正法が施行されており、政府はそうした法律に沿って対応していく」と説明しました。
 現状において、新浪社長の発言は現実とかけ離れたものと考えますが、「40年後の日本社会」においては、雇用を含めた社会のドラスティックな改革やパラダイムシフトが必然なのかもしれません。若い世代が未来の社会を担う覚悟と、「アラ還世代」の一人一人が“Be a good example for the future generation."という気概を持つことが、新たな社会を作っていく礎になると思っています。お互い頑張りましょう!

中学教頭ブログ(10/22)

 第100代岸田総理大臣が誕生し、新内閣がスタートしました。マスコミ各社が内閣支持率調査を実施しています。岸田内閣の発足当初の支持率は49%。菅内閣の発足時よりも13ポイント低いそうです。まだ、発足したばかりにもかかわらず、数字を比較することは気の毒だと思うのですが。岸田総理には数字に一喜一憂することなく、着実に政策を実行し成果をあげてくれることを期待します。

 本校でも教員の支持率調査が定期的に行われています。「授業評価アンケート」と呼ばれるものです。生徒たちがそれぞれの授業に対して率直な意思表示ができる機会を作っています。その調査結果に基づき、先生方は自分のこれまでの授業のあり方を振り返る機会とするのです。

 私の授業への支持率を紹介します。「総合満足度」は96%。つまり、4%の生徒は不満があるということです。「内容理解」は84%。16%の生徒は私の授業がよく解らないと回答しています。そして、「熱意意欲」という項目は100%。私の「やる気」だけは生徒たちに伝わっているようです。先生方はこのアンケート結果を授業改善に役立てています。

 毎年の調査結果を見ると、「満足度が高い評価=充実した授業」とは限らないようです。「居心地が良い授業=高満足度」の傾向があるのです。つまり、提出物等の指導が厳しい先生の授業は満足度が低くなるのです。ですから、私たちも数字はあくまでも一つの指標としてとらえ、自分の授業スタイルは大切にして生徒たちと向き合っていくべきだと考えています。

 ある雑誌では、いい人過ぎる「岸田”絹ごし豆腐”総理」などと評されています。無責任なことを言っているマスコミこそ、その報道のあり方を考えるべきだと思っているのは私だけでしょうか?岸田総理大臣には「耳を傾ける」だけでなく、「決断力」を発揮してこの苦しい時期を乗り越えて欲しいと思います。応援しています。

中学教頭ブログ(10/15)

 上野動物園で生まれた双子のパンダの名前が決まりました。オスは「暁暁(シャオシャオ)」、メスは「蕾蕾(レイレイ)」となりました。「シャオシャオ」は482件、「レイレイ」は7,617件の応募数があったそうです。一番応募数が多かった名前は、オスが「レンレン」(5,124件)、メスが「メイメイ」(13,050件)でした。つまり、応募数の多さだけで名前が選考された訳ではありません。

 「暁暁」は夜明けの光が差して明るくなっていく様子を表し、「蕾蕾」は蕾から美しい花が咲いて未来へ繋がっていくことを意味している名前です。名前はその時、その時代を象徴している場合が多いようです。コロナ禍で苦しんでいる今だからこそ選ばれた名前と言ってもいいでしょう。

 私の父方の祖母の名前は「キン」、母方の祖母の名前は「キク」で、いずれもカタカナ表記でした。明治から大正にかけての流行が日本人の名前にもあったようです。また、現在も元気ですが、戦時中に生まれた叔母がいます。その叔母の名前は「タメ子」と名づけられました。お国の為(タメ)になるようにという意味が込められたそうです。今考えると、「ぞっ」とする名前ですが。

 私の父親は「幸男」、母親はいつも賑やかだった「静枝」という名前でした。名前にはやはり期待が込められているようです。兄の名前は「範幸」。模範的な人間になるようにという意味なのでしょう。そして、私の名前が「政幸」です。「政(まつりごと)」から類推すると、国を統治するような大物になることを願って名づけられたようです。「正行」「正幸」「雅之」「昌行」など、さまざまな漢字表記がありますが、私の「まさゆき」にはあまりお目にかかることがありません。

 「藤嶺台にそそり立つ 学びの窓にうち集い…」。校歌の冒頭の部分です。遊行寺本堂を訪れると「登霊臺」と記された扁額が掲げられています。本校の校名は、本来の漢字に当てはめると「登霊学園藤沢中学校」となるのかも知れません。

高校教頭ブログ(10/14)

「半分嘘で半分本当」

 高校教頭ブログ(9/30)で来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」について少々書きました。そして、鎌倉市観光協会公式HP内特設サイトで「来迎寺【西御門】(鎌倉市西御門1-11-1)▶ゆかりの人物:源頼朝」とされていることを紹介し、それは「半分嘘で半分本当」と結びました。今回はそのことについて書きます。
 「源頼朝公ゆかり」と言っても、頼朝公は1199年没で、来迎寺創建は1293年なので、頼朝公は来迎寺に「来てもいないし見てもいない」ということになります。では、来迎寺創建に頼朝公関係者が携わったかというと、それもなしです。では、なぜ……現在来迎寺には、本尊阿弥陀如来の他に、他寺院から移ってきた「客仏」として「如意輪観音」「地蔵菩薩」「跋陀婆羅尊者」の三体が祀られています。これら三体は江戸時代末まで頼朝公を供養した「法華堂」に安置されていたのですが、明治初年に鶴岡八幡宮より白旗神社が同地に分祀勧請され、そして同年の神仏分離令により行き場がなくなったことで来迎寺に移されたというわけです。すなわち、来迎寺は「源頼朝公ゆかりの法華堂から移された三体の仏像が祀られている寺」ということになるのです。ちなみに、これら三体の仏像は1300年代の作なので、頼朝公は「見てもいないし拝んでもいない」ということになります。「半分嘘で半分本当」の話でした。

中学教頭ブログ(10/9)

 米プリンストン大上席研究員である真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞されました。おめでとうございます!日本人のノーベル賞受賞者は28人目となるそうです。現在は米国籍を取得されているそうですが、日本人としての誇りであることは言うまでもありません。

 記者会見をテレビで拝見したとき、真鍋氏の若々しさに驚かされました。90歳というご高齢でしたが、顔の肌ツヤが私と同レベルであることにショックを受けました。若さの秘訣は、日課としている「水泳」にあるようです。1日1,000Mを泳ぐことも珍しくないようです。真鍋氏の真似をしてと言いたいところですが、私は「水」が大の苦手です。大学時代に台風一過の伊豆・今井浜海岸で溺れた経験があるからです。親切なサーファーの方に助けていただきました。それが今でもトラウマになっています。

 さて、小学生の「習い事」ベスト10のトップは、ダントツで「水泳」だそうです。男子の3人に1人がスイミングスクールに通っています。第二位は「英会話教室」。次に、「音楽教室」、「サッカー」と続きます。注目すべきは、第八位に「そろばん」が登場することです。私自身も小学校4年生から「そろばん」教室に通わされました。「そろばん」を使っての計算トレーニングが数学力に影響すると母親は勘違いしていたようです。算数・数学の成績はさっぱりでしたが、「そろばん」で身に着けた計算力は今でも役に立っています。

 藤嶺藤沢では保護者・卒業生・一般社会人の方々の協力により、遊行塾(土曜講座)を開講しています。プールがないため「水泳」の講座はありませんが、「そろばん」教室は開講しています。その他には「能楽って何?」「脳力開発囲碁講座」「ロボットを作ろう!」など、普段の授業では体験できないことが学べる貴重な機会となっています。生徒たちが「学ぶ」ことに目を輝かせてくれることを期待しています。

高校教頭ブログ(10/8)

人生ヒットエンドラン
 人はなぜ生きるのか?……この問に対する誰もが納得する解答を持っている人はいないでしょう。ある人にとっては、この問に対する答えを見つけることこそが、生きる意味だと思っている人もいるでしょう。また、中には「夢や目標を達成するため」と答える人もいるかもしれません……その過程で人は磨かれてゆき、周囲に対してもいい影響を与えるようになるものです。元プロ野球選手のイチローさんは「夢や目標を達成するには1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること」と言っています。しかしながら、「小さなことを積み重ねれば、夢や目標が叶う」とは言っていません……人生はそれほど単純ではないのです。
 「人生はヒットエンドランのようなもの」……これは私が折々思うことです。ヒットエンドランとは、野球の試合で、投球と同時に走者が次の塁へスタートし、打者はその投球を打ち、通常より早く進塁を狙う戦術です。うまくいけば、ランナー一塁三塁となり、得点チャンスを迎えられます。しかし、例えば打球がライナーとなり捕球されればダブルプレーの可能性が高く、チャンスは一気に萎んでしまいます。うまくいく、いかないの差は、バットがボールに当たるところが1㎝ずれる、バットにボールが当たるタイミングが0.1秒違う、その程度でしょう。人生も同じです。ほんのわずかな差や違いが、人の一生を左右することもあるのです。「偶然」や「必然」や「運命」や「巡り合わせ」や「出会い」によって、人は良くも悪くも左右されながら生きて行かざるをえません。もちろん、それらに翻弄されるという後悔をしないためには、周囲に流されるのではなく、その時その時に自分でしっかり決断をすること、その場その場で最善を尽くすことが必要です。
 さて、今私の手元に「白球に賭ける!~人生ヒットエンドラン」(近藤唯之著)があります。昭和52年に初版が発行されており、「人間くさいさまざまなプレーや言動を野球の中からひろってみた」という本です(若き日の私はこの本にかなりの影響を受けました)。著者の近藤唯之氏は、去る9月23日に91歳で逝去され、11月に鎌倉市西御門来迎寺にある近藤家墓所に埋葬されることになっています。

高校教頭ブログ(9/30)

「鎌倉殿の13人」
 皆さんはNHKテレビ(総合)の「大河ドラマ」を見ているでしょうか?今年は『青天を衝け』というタイトルで、幕末に生まれ、明治、大正、昭和期にかけて活躍した日本の実業家であり、近代日本資本主義の指導者であった渋沢栄一の物語です。
 来年の大河ドラマは『鎌倉殿の13人』というタイトルで、作・脚本は三谷幸喜氏、主演は小栗旬さん、そして物語は鎌倉幕府二代執権北条義時です。「平安時代末から鎌倉時代前期を舞台に、源平合戦と鎌倉幕府が誕生する過程で繰り広げられる権力の座を巡る駆け引きと、その勝利者で北条得宗家の祖となった北条義時を主人公に描く」とのことです。
 物語の舞台となる鎌倉市では、大河ドラマを起爆剤としてアフターコロナとなる来年に多くの観光客や寺社参拝客を呼び込もうという動きが出てきています。例えば、鎌倉市観光協会公式HPでは「鎌倉殿と13人の重臣<特設サイト>」を立ち上げ、「鎌倉は2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台です。大河ドラマを楽しむために知っていただきたい鎌倉の情報等についてお知らせします。」という見出しをつけています。そのサイト中に「ゆかりの地を巡る」があり、1番目には「法華堂跡(北条義時墓)」、2番目には「法華堂跡(源頼朝墓)」、3番目には……「来迎寺【西御門】(鎌倉市西御門1-11-1)▶ゆかりの人物:源頼朝」となっているのです!(来迎寺は私が住職をしております時宗寺院です。)「ゆかりの人物:源頼朝」は、「半分嘘で半分本当」という感じです。

 この続きは、またの機会に語ります。

中学教頭ブログ(9/30)

 我が家の近くに、あの「崎陽軒」の直営販売店がオープンしました。駅の改札口付近やプラットホームではよく見る販売店ですが、郊外に販売店を展開する戦略を打ち出したのだそうです。「崎陽軒」の売り上げの8割はシウマイと弁当で占めるそうです。その売り上げがコロナ禍の影響で4割ほどに落ち込んでしまった時期があったようです。旅行客や出張サラリーマンが列車の中で食べていた、あの「シウマイ弁当」が全く売れなくなってしまったのです。販売戦略を変えざるを得なかったのでしょう。テレワークのサラリーマンをターゲットにした郊外店舗の増設や宅配無料サービスなどの導入により、この苦境を乗り切っているそうです。

 昨年の中学3年生の熊野研修旅行(11月は実施可能でした)では、新横浜駅で「シウマイ弁当」を積み込んでもらいました。新幹線の車中で食べるシウマイ弁当の味は、格別だったのを覚えています。また、旅の気分にも花を添えてくれます。まだ、食べたことのない方は、是非一度召し上がってみてください。5個も入っているシウマイのうまみ、マグロの醤油味、タケノコの食感、そしてアンズとの組み合わせは何とも言えません。

 我が家でも毎月一回は食卓に「シウマイ弁当」が登場します。なぜか食べたくなる逸品です。「シウマイ弁当」は見た目よりもかなりボリュームがあります。ごはんがぎっしりと詰まっているせいです。若者たちには満足できる量だと思いますが、年配の方には多すぎます。「シウマイ弁当」をクリアした方は、次のステージに「赤飯弁当」があります。私のおすすめです。シウマイの数は減りますが、おかずのバランスが優れています。私は、最近この「赤飯弁当」にハマっています。㊟「シウマイ弁当」よりも仕込み数が少ないですから、売り切れにご注意ください。