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中学教頭ブログ(10/15)

 上野動物園で生まれた双子のパンダの名前が決まりました。オスは「暁暁(シャオシャオ)」、メスは「蕾蕾(レイレイ)」となりました。「シャオシャオ」は482件、「レイレイ」は7,617件の応募数があったそうです。一番応募数が多かった名前は、オスが「レンレン」(5,124件)、メスが「メイメイ」(13,050件)でした。つまり、応募数の多さだけで名前が選考された訳ではありません。

 「暁暁」は夜明けの光が差して明るくなっていく様子を表し、「蕾蕾」は蕾から美しい花が咲いて未来へ繋がっていくことを意味している名前です。名前はその時、その時代を象徴している場合が多いようです。コロナ禍で苦しんでいる今だからこそ選ばれた名前と言ってもいいでしょう。

 私の父方の祖母の名前は「キン」、母方の祖母の名前は「キク」で、いずれもカタカナ表記でした。明治から大正にかけての流行が日本人の名前にもあったようです。また、現在も元気ですが、戦時中に生まれた叔母がいます。その叔母の名前は「タメ子」と名づけられました。お国の為(タメ)になるようにという意味が込められたそうです。今考えると、「ぞっ」とする名前ですが。

 私の父親は「幸男」、母親はいつも賑やかだった「静枝」という名前でした。名前にはやはり期待が込められているようです。兄の名前は「範幸」。模範的な人間になるようにという意味なのでしょう。そして、私の名前が「政幸」です。「政(まつりごと)」から類推すると、国を統治するような大物になることを願って名づけられたようです。「正行」「正幸」「雅之」「昌行」など、さまざまな漢字表記がありますが、私の「まさゆき」にはあまりお目にかかることがありません。

 「藤嶺台にそそり立つ 学びの窓にうち集い…」。校歌の冒頭の部分です。遊行寺本堂を訪れると「登霊臺」と記された扁額が掲げられています。本校の校名は、本来の漢字に当てはめると「登霊学園藤沢中学校」となるのかも知れません。

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