ホーム 藤嶺学園藤沢中学校・高等学校ブログ 2021年12月

2021年12月

高校教頭ブログ(12/18)

遊行七十四代他阿真円上人遷化

 藤嶺藤沢は「仏教系男子校」です。「仏教系」の学校は、いわゆる「宗門校」が多く、本校は「時宗唯一の宗門校」にあたります。時宗は、鎌倉時代の僧侶で「捨聖(すてひじり)」と言われた一遍上人が、文永11年(1274年)熊野本宮参籠の折、阿弥陀如来の垂迹身とされる熊野権現から衆生済度のための夢告を受けたことが始まりです。爾来、幾多の苦節・困難・曲折を経て、現在まで歴代遊行上人により時宗の教えは脈々と受け継がれています。
 現在の、これはすでに不正確な表現になってしまいましたが、遊行上人は「遊行七十四代他阿真円上人」です。一遍上人から数えて七十四代目となるお上人でありましたが、去る12月9日未明に102歳で遷化(高僧の死去のこと)されました。真円上人は、平成15年(2003年)に遊行上人となり、以来18年にわたりその地位にありました。真円上人が遊行上人になる際の「晋山式」では、藤嶺藤沢中1期生と2期生が、他の多くの方々とともに遊行寺境内にて上人をお出迎えしたことが思い出されます。
 真円上人には、しばらく安らかにお休みになられた後、還来穢国されて再びわれわれを見守って下さることを心より願います。

中学教頭ブログ(12/17)

 年賀状の受付が15日より始まりました。今年の年賀状の発行枚数は18億2000万枚だそうです。単純に計算すると、一人あたり15枚の年賀状を出すことになります。最も発行枚数が多かったのは2003年の44億5000万枚で、一人あたりに換算すると35枚になります。つまり、この20年間で2分の1以下まで落ち込んでしまったことになります。

 メールやSNSの普及が年賀状発行枚数減少の最大の要因ですが、それだけではないようです。1枚63円の年賀はがきを購入して投函する煩わしさや個人情報保護の観点から送りたい相手の住所が分からないという理由などが挙げられます。このまま年賀状文化が消滅してしまうのではないかと憂いてしまいます。

 お年玉つき年賀はがきが登場したのは昭和24年。「年賀状が戦前のように復活すれば、お互いの消息が分かり合える。」という思いからお年玉つきのアイデアが採用されたのです。

 私は知りませんでしたが、今度のお年玉の一等は現金で30万円、電子マネーで31万円がもらえるそうです。今まで切手シートしか当たったことがありませんでしたので、商品には関心がありませんでした。「現金に勝るものはなし」との判断なのでしょう。

 新年のご挨拶がメールでは趣がないし、失礼にあたると考えてしまいます。私は今年も年賀はがきをポストに投函します。ちなみに、現在の郵便ポスト(正式には郵便差出箱)は、本校の卒業生である石川弘先生(千葉大学名誉教授)のデザインが採用されているそうです。

 今年度からスタートした「中学教頭ブログ」も今回で第30号を数えました。実を言うと、高校教頭の発案で仕方なく始めた企画でした。予想以上に多くの方々に読んでいただきました。自分自身のアンテナを張り巡らせて生活する意識も高まりました。ありがとうございました。年内はこれが最終号となります。みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。

サザンカップ 中学野球部

サザンカップ1日目
寒川合同チーム、岩戸中学校との試合
本校グラウンドにてPhoto高校生に試合運営などいろいろとサポートしてもらい充実した試合をすることができました。
晴天のもと、感謝の気持ちいっぱいに元気よく活動できました。Photo_2残念ながら1勝1敗で決勝トーナメントには進めませんでしたが、来週の交流戦もこの調子で頑張りたいと思います。Photo_3

高校教頭ブログ(12/11)

ペットボトル

 現在の環境上の大きな問題として、ペットボトル・食品トレー・レジ袋といった「使い捨て」のプラスチック製品が大量に作られ、大量に捨てられていることで、プラスチックごみが増加していることがあります。そして、このような「使い捨て」のプラスチック製品を減らすための取り組みが、世界中で活発になっています。
 サントリーホールディングス(HD)は、100%植物由来で原料に食物も使わないペットボトルを開発したという発表をしました。サトウキビの搾りかすと木のチップを利用し、トウモロコシなどの食物は使わないものです。同じ植物由来でも、食物不使用のペットボトルは世界初だということです。
 従来の植物由来のペットボトルは、原料にトウモロコシなどの食物も使用しており、食料価格の上昇につながるとの懸念もありましたが、今回の「植物由来かつ食物不使用ペットボトル」は、米新興企業「アネロテック」と共同開発したもので、製造コストや原料の調達先などを検討した上で、2030年までの導入を目指しています。
 サントリーHDはすでに一部のボトルで植物由来の原料を30%使用しており、2030年までに、使用するすべてのボトルをリサイクル素材か、植物由来の素材を利用したものとすることを掲げています。
 私たちの生活に必要不可欠となっているプラスチック容器は機能性も高く便利である一方、使用後にゴミとして捨てられることでエネルギー資源問題、地球温暖化問題、ゴミ処理問題、海洋プラスチック問題など様々な問題につながります。容器を生産する企業も、それらを使う消費者も、環境に寄り添うことが求められています。

中学教頭ブログ(12/10)

 今年の新語・流行語大賞は「リアル二刀流/ショータイム」に決まりました。大谷翔平選手の活躍は、野球に興味のない人にとっても大変うれしいかぎりです。大谷選手を将来の夫にしたいと考えている日本人女性が何人いるのか、アンケート調査でもしてみたい気持ちです。

 本校硬式野球部のOBにも二刀流で活躍している選手がいることをご存じでしょうか。日本体育大学3年生・矢澤宏太選手です。来年のドラフト候補No.1に挙げられているようです。球速は150km、50m走は5秒80の俊足で、打順は4番。優れた才能の持ち主であることは間違いありません。本校在学中も注目されていた選手でした。甲子園出場を想定して、準備を進めていたことを思い出します。

 しかし、3年前のドラフト会議は思い出したくありません。多くの報道陣が100周年記念会館に集まり、矢澤選手の指名を待ち構えていたのです。学生食堂に集まった教員も生徒たちも矢澤選手が指名されることを疑いませんでした。問題は何位に指名されるかだけだと思っていました。新聞社の方も太鼓判を押していたのです。

 一巡目、二巡目、三巡目とドラフト会議が進行していきます。矢澤君の名前が呼ばれません。高校生選手だから、上位指名は無理なのだろうと高をくくっていました。進行役の人の声が胸に突き刺さります。六巡目が終わる頃になると、「読売・・・選択終了!」の声が会場内に響き渡るのです。ため息が漏れます。あの時ほどドラフト会議の残酷さを痛感したことはありません。結局、矢澤選手は指名されませんでした。取材陣が残ったまま、ご両親とともに挨拶をされました。4年後には1位指名されるよう、全力を尽くすとの決意を表明してくれました。自然と涙がこぼれ落ちたのを覚えています。

 来年のドラフト会議では、たくさんの球団から1位指名された矢澤選手の笑顔が見られることを願っています。そして、第二の大谷翔平をめざして日本のプロ野球界を盛り上げる存在になってくれるものと信じています。みなさんの応援よろしくお願いいたします。

高校教頭ブログ(12/4)

11月の便り
 師走に入り「冬の寒さ」がいよいよ到来した感があります。
 毎年11月には、いわゆる「喪中はがき」が届き始めます。「喪中はがき」とは、「年賀欠礼状」「年賀状挨拶欠礼状」のことです。この1年のうちに近親者が亡くなり、「喪に服している最中なので、おめでたい新年のあいさつを控えさせていただきます。」ということをお知らせするために送られるものです。「喪(も)」とは、親近者の死後、その死を悼み、身を慎むために、祝い事や社交的な行動を一定の期間避けることです。
 「喪中はがき」の文面は様々ですが、「誰がいつ亡くなったか」を記してあることも多く、送られてきたはがきを読んで絶句することもあります。2年前…私の教育実習での指導教諭が66歳で逝去、去年…大学時代に同じ釜の飯を食べた同輩の奥さんが逝去、そして今年…高校時代の同級生の長女が30代で逝去。「無常の風は時を選ばず」…これは「風が咲いている花を散らすのに時を選ばないように、人の命もいつ果てるのか、まったく予測はつかないということ」です。若くして亡くなった方の無念、愛別離苦に苛まれるご家族を思うと胸が痛みます。師走の空気の冷たさが、心の中にも染み入ってくるようです。

高校だより12月号

高校だより12月号を掲載しました。

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中学教頭ブログ(12/3)

 師走に入り、今年も残すところわずかとなりました。お正月恒例の箱根駅伝の応援企画は自粛要請を受けて来年も中止となりました。テレビ中継での応援をよろしくお願い致します。

 さて、お正月料理と言うと、お雑煮と御節料理は欠かせません。黒豆、昆布巻き、栗きんとん、伊達巻、数の子、そして田づくりに紅白かまぼこなどが重箱に詰められます。「黒豆」はまめまめしく働くという願いを込めて、「数の子」はニシンの卵ですから、子孫繁栄を願っているそうです。御節料理の一つ一つの食べ物にはそれぞれ前向きな意味が込められています。デパートや通信販売のチラシを見ると、御節料理の平均的な価格は2万円程度のようです。新年を祝うための出費ですから、多少奮発して買い求める人も多いのではないでしょうか。

 コンビニ大手のローソンストア100では12月25日から「100円おせち」(税込108円)を販売するそうです。今年は「味付けアワビ」など3つの新商品が加わり、全40種類になります。なんと、殻付きのアワビが1つ丸ごと入って100円という価格は驚きです。アワビの価格が安い春先に買い付けをして、ゼリー工場を活用して製造することによって低価格が実現したそうです。

 私自身は、御節料理にはあまり関心がありません。かまぼこと栗きんとんを食べる程度です。特に、アワビ、ウニ、あん肝などの高級食材が苦手です。コリコリ食感の生のアワビを食べても全くおいしさが実感できないのです。ウニもあん肝もダメですが、今年は100円で購入できる「味付けアワビ」にはチャレンジしてみたいと思います。

中学校だより 12月号

中学校だより12月号を掲載しました。

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藤嶺藤沢新聞 大銀杏 第44号

皆さまこんにちは。新聞部です。

  藤嶺藤沢新聞 大銀杏 第44号が出来上がりました。
 
  本号は、熊野研修2日目以降の様子やお世話になった
  教育実習生の先生方からの生徒皆さんへのメッセージを掲載しました。
  お読みください。
 

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