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高校教頭ブログ(12/11)

ペットボトル

 現在の環境上の大きな問題として、ペットボトル・食品トレー・レジ袋といった「使い捨て」のプラスチック製品が大量に作られ、大量に捨てられていることで、プラスチックごみが増加していることがあります。そして、このような「使い捨て」のプラスチック製品を減らすための取り組みが、世界中で活発になっています。
 サントリーホールディングス(HD)は、100%植物由来で原料に食物も使わないペットボトルを開発したという発表をしました。サトウキビの搾りかすと木のチップを利用し、トウモロコシなどの食物は使わないものです。同じ植物由来でも、食物不使用のペットボトルは世界初だということです。
 従来の植物由来のペットボトルは、原料にトウモロコシなどの食物も使用しており、食料価格の上昇につながるとの懸念もありましたが、今回の「植物由来かつ食物不使用ペットボトル」は、米新興企業「アネロテック」と共同開発したもので、製造コストや原料の調達先などを検討した上で、2030年までの導入を目指しています。
 サントリーHDはすでに一部のボトルで植物由来の原料を30%使用しており、2030年までに、使用するすべてのボトルをリサイクル素材か、植物由来の素材を利用したものとすることを掲げています。
 私たちの生活に必要不可欠となっているプラスチック容器は機能性も高く便利である一方、使用後にゴミとして捨てられることでエネルギー資源問題、地球温暖化問題、ゴミ処理問題、海洋プラスチック問題など様々な問題につながります。容器を生産する企業も、それらを使う消費者も、環境に寄り添うことが求められています。

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