桐光学園 小学校 / 神奈川県川崎市の私立小学校

神奈川県川崎市の私立小学校【桐光学園 小学校】

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本の世界を楽しみながら

2022年2月10日 (木)

 静かに雪が舞う一日でした。「警報級」との報道もあったことから、登下校への影響等を鑑み臨時休校といたしました。子どもたちは、お家の中で暖かくして過ごしていたことでしょう。
 窓の外の雪を見て、幼いころに読んだ物語がふと思い浮かぶという方がいらっしゃるかもしれません。小学校の図書室にも、「雪わたり」(宮沢賢治)、「だるまちゃんとうさぎちゃん」(かこさとし)など冬を題材にした絵本がいくつも並んでいます。
 そんな絵本の中の一冊をご紹介。ウクライナの民話「てぶくろ」です。雪山でおじいさんが落とした片っぽの手袋に、動物たちが集まってきます。うさぎもくまもおおかみも・・7ひきの動物たちが入ってぎゅうぎゅうになって温まるのです。子どもに絵本を読んであげると、「手袋なのに窓がついている!」「こんなに大きなくまさんも入っちゃったね」と、絵の隅々まで様々な“発見”をします。なかなかページが進まないのも、読み聞かせをしている時のコミュニケーションの一つと言えるかもしれません。寒い日にこそ、暖かい部屋でお子さんと一緒に絵本の世界を味わってみてはいかがでしょうか。

 さて、本校では週1回の「読書」の授業があります。ゆっくりと読書の世界を楽しむとともに、毎時間の司書の先生によるブックトークをきっかけに、興味を広げる子やお気に入りの一冊に出会う子もいます。
 先日、3年生と6年生の読書の授業にお邪魔して、子どもたちの様子を参観させてもらいました。3年生は、伝記「野口英世」や、「図書館猫デューイ」「ベルナのしっぽ」など、何人かが自分のお気に入りの本を紹介しました。それを聞き、さっそく本を手に取る子もいたようです。6年生の授業のブックトークでは、学習漫画ではない「歴史上の人物」を描いた本が紹介されていました。一人ひとりが手に取る本も高学年らしい作品が多くなり、自分自身の心に向き合うように読書を楽しむ姿が見られました。

 本の世界の中で様々な疑似体験をしたり、豊かな語彙力を身につけたり、好奇心を広げたり・・と、読書を通して得ることは数多くあります。読書の授業が、子どもたちと本との出会いのきっかけになれたらと思います。

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