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2021年6月

校長ブログ(6/5)

6月5日 芒種 … 夏安吾 ・ 校長閑話

 

 6月5日は二十四節気の「芒種」です。「芒種(ぼうしゅ)」とは、稲や麦など穂の出る植物の種を蒔(ま)く頃のことです。麦や稲の穂先には、針のようなトゲトゲがありますね。これを「芒(のぎ)」といいます。つまり、「芒種」とは「芒をまとう穂を実らせる植物の種」のことです。

 また、皆さんは「安居」(あんご)という言葉を知っていますか。「夏安居」(げあんご)とも言います。安居は梵語(ぼんご・サンスクリット)で雨期の意味です。昔のインドの仏教寺院の制度で、日本にも入ってきたといわれています。仏教で僧侶が一定期間外出しないで、一室にこもって修行することです。陰暦の4月16日~7月15日、90日間の修行になります。安居に入ることを「夏入り(げいり)」といい、安居を解くのを「解夏(げげ)」「夏の終わり」といいます。6月に入り、もうすぐ梅雨となるでしょう。約3週間で、期末試験です。期末試験に向けて自分なりに「夏安居」のような集中力もって、家庭学習を確立して下さい。特に中学生のみなさん、中間試験の反省点があるはずです。「ゲーム」に夢中になり、集中する時間をなくしていませんか。そんな中学生、高校生に論語の言葉を紹介しましょう。

「過ちては則ち改むるに憚ること勿かれ」(あやまちては すなはち あらたむるに はばかること なかれ)と読みます。意味は、「完全な人間というものは存在しない。間違いがあってこそ人間と言えるが、大切なことはその過ちに気づいてすぐに改めることだ。」となります。「ゲーム」に心を奪われることなく、この言葉を自分に当てはめて、じっくり考え、行動しましょう。

 最後に、今は亡き私にとっての恩師の俳句を紹介します。

 

     桶底に 沈む豆腐も 安居せり   瑞史

【お忘れなく】就学支援金(高1~3年生7月以降分)オンライン手続は6/16(水)まで!

高校生保護者の皆様へ

6/4(金)「就学支援金」のお知らせを配布しました。

【すでにマイナンバーを提出している方へ】

今回何も手続きは不要です。(提出していただく書類はありません。)
▶去年1月1日と今年1月1日時点で、保護者の課税地(住民票を所有する市町村)に変更がある場合は、修正する必要がありますので、
jimu@tohrei-fujisawa.ed.jp
までメールにてご連絡下さい。(単身赴任等で保護者の一部に変更がある場合や、今年1月1日時点で海外に在住している場合も修正が必要です。)

②【まだマイナンバーを提出したことがない方へ】

オンライン申請に必要なID,パスワードを配布しました。

今回も申請しない方も意向(申請する/申請しない)確認のため、
6/16(水)厳守で全員必ず行う作業「ログイン」「意向登録」(申請する方は「認定申請」まで)があります!

システム(e-Shien)にログインして手続きを完了して下さい。
所得基準がご不明な方や、基準額を超えているかもしれないが、念のため申請したい方
マイナンバーで申請しておけば卒業まで毎年6月中旬の手続きが不要になります。


YouTube: 高等学校等就学支援金オンライン申請(e-Shien)の操作方法

『高等学校等就学支援金の支給を受けたいので,受給資格の認定を申請し,個人番号カードの写し等を提出いたします。』と意向登録し、
『本内容で申請する』と認定申請まで完了した方は、
6/23(水)消印有効で「マイナンバー写し貼付台紙」を、同封の返信用封筒にて必ず『特定記録郵便』で
最寄りの(土日発送の際は、「ゆうゆう窓口」のある)郵便局からご郵送して下さい。
発送時の控え記載のお問い合わせ番号は「郵便追跡サービス」がご利用頂けます。

6/4(金)配布の書類一式はこちらからご覧頂けます。

お問合せは
jimu@tohrei-fujisawa.ed.jp
までメールにてご連絡下さい。
藤嶺学園藤沢高等学校 事務室 佐藤 渉

中学教頭ブログ(6/4)

(前回からの続きです。)

 予選落ちだったはずの東京女子大学英語会主催の弁論大会に、周りからの後押しもあって出場することになりました。原稿審査では予選を通過できなかったスピーチでしたので、結果が期待されるはずがありません。スピーチのテーマは「恋愛論」だったと記憶しています。女子大でのスピーチのテーマとしてはタブーだったと思っています。結果を意識せずに、聴衆を楽しませるレベルの弁論でした。ところが、予想に反して結果は準優勝。同じサークルの仲間たちも唖然としていました。この経験を通して、同じことを他人に伝えるための「伝え方」、すなわち「プレゼンテーション力」の大切さを学ばせてもらいました。私にとっては、自分の人間性を変えてしまうほど大きな出来事でした。

 この時から、他人を楽しませることに生き甲斐を感じ、目立ちたがり屋の性格に変わっていきました。大学2年生の時です。私の持ち歌である「Yesterday」の替え歌が誕生したのもこの時でした。それから、40年間歌い続けているあの名曲を、今でも授業中に披露しています。

高校教頭ブログ(6/2)

 皆さんは「友だち」とはどういうものだと思いますか?「一緒にいてほしいときに一緒にいてくれる」「自分を向上させてくれる」「心のよりどころになってくれる」などなど皆さんそれぞれに友だちに対する思いがあるでしょう。私にとって友だちは……ラジオです。もうずいぶん長い付き合いですから「旧友」と呼べるでしょう。
 小学生の頃、朝・昼・晩と台所ではラジオが流れていました。その影響でしょうか、自分のラジオがほしくなり、確か小6のときに初めて自分のラジオを持ちました。それ以来、次第にラジオと過ごす時間が長くなり、今では……ハミガキタイムも、お風呂タイムも、トイレタイムも、境内掃除タイムも、寺務タイムもラジオと一緒です。鎌倉は電波障害があるので、まともに聴取できるのはNHKとニッポン放送のみ。今ではスマホでラジオを聴けますが、やはりラジオがいいのです。ただし、私のPCには「ラジ録」というラジオ番組録音ソフトがインストールされています。(続く)

高校だより 6月号

高校だより6月号を掲載しました。

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中学だより 6月号

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校長ブログ(6/1)

6月1日 朝礼のお話の一部から今日は、論語の一編を紹介しましょう。

子曰く「之を知るものは、之を好むものに如かず。之を好むものは之を楽しむものに如かず」

 解釈は「道や学問を知っているだけでは、それを好きな人に敵わない。けれども、道や学問を心から楽しんで生活の一部になっている人には、誰も敵わない。」となります。

 中学生にも分かりやすく言いかえてみましょう。

「知識をただ理解するだけではなく、好きになって実践しなさい(取り組みなさい)、さらには、楽しむぐらいの勉強の仕方をしなさい」ということです。人は誰でも得意、苦手、というものがあります。苦手なことはひとから、冷やかされたり、からかわれたりすることがあり、頭に来ることもあるでしょう。そんな時に、心を落ち着かせて、苦手なことを楽しむためには、どうすればいいだろう。冷やかしやからかいの次元をこえて、楽しみ方をみつけることに気持ちを集中してみてはどうでしょう。冷やかしやからかいの次元にいる人は、その場に置いていけばいいのではと思います。

 楽しむのは「自分自身」です。楽しみ方は人それぞれです。「苦手を楽しむ」今までの自分にない世界観で、面白いと思います。

 次に、私の好きな言葉を紹介します。

 ~昨日より今日の高さを~

 自分を知る。相手を知る。それぞれに人は、人生観、倫理観、価値観などをもっている。それはどのように構築されていくのであろうか。人は評価されて、認められて、少しずつ少しずつ成長していくものだ。人から「君は素晴らしい。」「君の発想はいいね!」「彼の功績は立派だ。」「彼の努力に感謝する。」など、相手や周囲の人からの言葉が、心を育ててくれる。育てられた心は、さらに志を強くして、次のステップへと理想が高まっていく。

 昨日の失敗に気後れしていては、心は萎縮する。失敗を恐れずに自分を押し上げよう。昨日より今日の自分の高さを信じて。

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