桐光学園 小学校 / 神奈川県川崎市の私立小学校

神奈川県川崎市の私立小学校【桐光学園 小学校】

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たれぞうくん、ありがとう。

2024年12月24日 (火)

 多くの子どもたちに見守られながら、たれぞうくんがお月様に帰っていきました。

 21日(土)の朝、急に食欲がなくなってしまったたれぞうくん。その日の午前中、いつも週末にお世話になっていた先生の膝の上で、優しく声をかけられながら過ごしました。11時を過ぎた頃から、パク、パクッと少しずつ口呼吸が始まりました。いつも鼻を動かしているたれぞうくんですが、呼吸がうまくできなくなってしまったのでしょう。ちょうど土曜講習が終わる頃だったため教室の子どもたちに声をかけると、多くの子どもたちが会いに来てくれました。

 最初に職員室にやって来たのは6年生。3年前に毎日お世話をしていたことを思い出しながら、弱々しい姿を見守っていました。「がんばって!」「まだ温かいから大丈夫」優しく声をかける子、目に涙を浮かべる子。みんなに見守られる中、口呼吸も次第に回数が少なくなり静かに息を引き取ったのでした。

 2014年4月に小学校へやって来ました。元々、うさぎ専門店の店先に段ボール箱に入れられて置かれていたたれぞうくん。店主の優しいおじさんが大切に育てていたところ、ご縁があって小学校に来ました。当時飼育していたマロンくんといううさぎさんと、すぐに仲よくなったたれぞうくん。いつもマロンくんと体を寄せ合っていた姿が、なつかしく思い出されます。年を重ねるにつれ、緑内障になったり眼振の症状が出たりして、数年前からは毎日お薬もがんばりました。うさぎさんにしてはたいへん長生きして、11歳の生涯を閉じました。

 昨日の休み時間に、お別れ会が開かれました。最後のお別れをしようと、たくさんの子どもたちが集まってくれました。お手紙を添える子や、折り紙で作った作品を飾ってくれる子もいました。放課後になり、6年生のある女の子が、たれぞうくん宛てのお手紙を一通ずつ読み上げていました。たれぞうくんに聴かせていたのです。子どもたちの思いが、きっとたれぞうくんに届いたことでしょう。

 たれぞうくん、よくがんばったね。今までありがとう!

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