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高校教頭ブログ(5/14)

奇遇

 拙寺のことで申し訳ありませんが……。
 拙寺の本尊以外の三体の仏像は、明治初年に遷されてきた「客仏」なのですが、ときどき「特別展」に呼ばれたり、たまにテレビの撮影などがある「人気者」なのです。現在は、「日曜・祝日の午後1時」に「完全予約制」で本堂内拝観(住職の説明付き)を行っています。
 去る5月5日の拝観(10名ほど)の際に、「小学生の女の子とその母親」がいました。帰り際に「お嬢ちゃんは何年生?」と問うと「4年生」とのこと。「何て言う小学校?」と問うと「鎌倉女子大の小学校」というお返事。……「ん?藤嶺のOBが勤めてるぞ」と思ったのですが、そのOBの名を失念……「えーと、若い男性のイケメンの先生がいるでしょ?」と問うと「あっ、〇本〇弥先生!」と。私は思わず「あっ、そう、その先生!知ってるの?」と。するとそのお嬢ちゃんは「担任の先生!」と。「え~ッ、そうなの?」と言って、私が「〇本先生」をなぜ知っているのかを伝えて、「こんなこともあるのですね~」と、そのお母様ともお話しました。ちなみに、「〇本〇弥先生」は、一貫10期生で香西先生のクラスでした。


 ところで、4月28日付けのブログで「花壇植え替え」を書きましたが、その様子が昨日(5/14)付けの「タウンニュース藤沢」で報じられています。URLを以下に載せておきます。

https://www.townnews.co.jp/0601/2022/05/13/625129.html

中学教頭ブログ(5/11)

本校では、いじめ防止の取り組みを定期的に行っています。新入生を対象に小森美登里さん(ジェントルハートプロジェクト理事)のお話、2年生を対象に篠原宏明さん(ここから未来理事)による講演会。いずれの方もいじめが原因で中学生のお子様を亡くされた保護者の方です。3年生は渡邉信二先生にお越しいただいて、いじめの本質をテーマにお話しいただきます。60分を超える講演でも眠ってしまう生徒は一人もいません。真剣な眼差しが講演者の方に向けられます。

先日、篠原さんにご来校いただき講演をお願いしました。篠原さんは単身赴任中で、本校の講演会のためだけに時間を割いて来てくださいます。感謝の言葉しかありません。篠原さんは2010年に中学3年の真矢くんを自死により失いました。NHKスペシャルに取り上げられた際の映像を交えてのお話です。生徒たちは篠原さんからのメッセージをもとに自分の行動を振り返る機会となるのです。

篠原さんの趣味はボーリングで、仕事が終わるとボーリング場に直行するそうです。親睦を深める意味で、先日ボーリングに同行させていただきました。私が小学生の頃は、中山律子さんがCMに起用されるほどのブームが起こりました。休日にボーリングを楽しもうとボーリング場に行くと、2時間待ちが当たり前の人気ぶりでした。篠原さんは1日おきに2時間程練習をして家路に就くそうです。ボーリング歴は5年。今ではアベレージが200点を超えるそうです。プロ並みの腕前であることが判明しました。

私も今後の健康維持の目的でボーリングを考えてみようと思います。ゴルフも時間があればと思うのですが、やはり移動時間が問題となります。ちなみに、ボーリングでの私のベストスコアは226点です。篠原さんは288点が最高だそうです。篠原さんと私に挑戦してみたいと思った方は是非ご連絡ください。お待ちしております。

高校教頭ブログ(5/2)

遊行寺春季開山忌

 先月4/22(金)~24(日)までの3日間、遊行寺で「春季開山忌」が修行されました。「開山忌」とは、そのお寺を草創した僧の遺徳を偲んでおこなわれる法会です。すなわち、遊行寺開山呑海(どんかい)上人を偲ぶ法会だったのです。
 遊行寺(清浄光寺)は1325年(正中2)に、遊行四代呑海上人によって開かれました。呑海上人は、当時「俣野(今の横浜薬科大の周辺?)」を拠点にしていた兄の俣野五郎景平から遊行寺の地を寄進されたようです。その時点では既に「遊行上人」の地位を安国上人(遊行五代)に譲っていたので、呑海上人は遊行寺(創建時は清浄光院)に住まわれたとのことです。それ以来、遊行寺は「遊行」を終えたお上人(藤沢上人)が住む寺となったのです。(現在は、遊行上人と藤沢上人を同時に兼ねることになっています。)
 皆さんご存知かもしれませんが、遊行寺には「秋季開山忌」もあります。正確には「開山」ではありませんが、時宗を開いた一遍上人を偲ぶ法会となっています。こちらは、秋のお彼岸におこなわれることもあり以前は大変賑わったそうで、藤嶺藤沢は秋分の日の前日を「開山忌休日」としていたくらいなのです。

高校教頭ブログ(4/28)

花壇植え替え

 藤嶺生の通学路にある「遊行ロータリー」には花壇が2つあり、「藤沢橋」にはプランターが10個前後あります。これらは藤沢のロータリークラブと藤嶺生の共同管理になっているのです。そして、年に1回、共同で植え替え作業をしています。今年はそれが4/26(火)に行われました。コロナ禍で2年間藤嶺生の植え替え作業はできませんでしたので、3年ぶりにロータリークラブとの共同作業となりました。
 当日は、時々雨が降る天候の中、雑草を抜いて、土をほぐし、そして「ポット」から花の苗を取り出して植えるという作業でした。途中で、鈴木恒夫藤沢市長が激励に訪れたり、「タウンニュース」の取材がありました。
 参加した藤嶺生は高校生17名で、すべて自ら申し出てくれた諸君であり、雨に降られてもそれを気にすることなく作業に精を出してくれました。ロータリークラブからのお礼は、ペットボトル1本と植え替えで余ったお花……そのことにあれこれ言う生徒は皆無であり、正真正銘の「ボランティア」と言える生徒たちであることを、心から誇りに思いました。もちろん、ロータリークラブの方々も藤嶺生のひたむきな姿を褒めて下さったことは言うまでもありません。(本当はあと10名ほどの生徒から申し出があったのですが、残念ながら都合で一緒に行かれませんでした。)
 生徒の皆さん、登下校時に遊行ロータリーの花壇と藤沢橋のプランターを見て下さい……次回は一緒に作業をしましょう!保護者の皆様、学校にお越しになる際は、どうかお花を愛でながらお出で下さい。
 ちなみに、鈴木恒夫藤沢市長は、毎朝遊行寺坂を通って市役所まで通勤していらっしゃいます。また、市長は遊行寺山内寺院の檀徒でありますので、「時宗」なのです。

中学教頭ブログ(4/27)

15年間使ってきた「温水洗浄便座」が先日故障してしまいました。私にとっては必需品なので、急いで電器店に赴きました。お世話になってきたのはPanasonic製の「ビューティー・トワレ」という製品でしたので、同じものを購入しようと店員さんに尋ねました。すると、品薄状態で2ヶ月待ちとの回答でした。価格は3万円程度のもので、工事費を含めて約4万円となる見積もりでした。コロナによる中国での工場操業停止の影響が「洗浄便座」にも及んでいることを知らされました。

さすがに2ヶ月は待てないと思い、他の製品でも構わない旨を店員さんに伝えたところ、タブレット端末を使って在庫を調べてくれました。すると、TOTO製の「ウォシュレット」が1台だけ残っていることが判明しました。新製品だそうです。価格はやはりTOTO製の方が1万円程高かったのですが、「うん」がついていると思い、購入を即決しました。工事費込みで約5万円の出費となりました。

日本の一般家庭における「温水洗浄便座」の普及率は、2020年の時点で80%を超えたそうです。海外で普及しない理由はいろいろとあるようですが、水質の問題が一番大きいようです。本校のトイレも「洗浄便座」への切り替えが進んでいます。すべてのトイレにはまだ設置されていませんので、ご希望の方は事務長または教頭にお尋ねください。

高校教頭ブログ(4/22)

残念だなぁ……

 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんで、鎌倉市観光協会は「鎌倉殿×13人の重臣たち ゆかりの地」を定めており、私が住職をしている鎌倉市西御門来迎寺は「ゆかりの人物 源頼朝」となっています。このことについては、昨年のブログで「半分嘘で半分ホント」と書きました。
 昨日(4/18)、NHKの番組制作会社から電話があり、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、頼朝が亡くなる回のドラマ終了直後の「紀行」で来迎寺を扱いたいので撮影させて下さい、と言われました。もしかしたら、「紀行」の取材・撮影の申し込みがあるかもしれないとは思っていました。しかし、「頼朝が亡くなる回」とは思っていなかったので、撮影申し込みの電話をしてきた女性に正直に話したのです……「源頼朝法華堂」が明治初年に廃されたときに安置されていた仏像が弊寺に3体移されていますが、頼朝の時代のものではないので、頼朝は拝んでもいないし見てもいませんよ、と。すると、その女性は一瞬「エっ⁈」と言い、「そうなんですか……」と。私が「再検討した方がいいのでは?」と言うと、「そうさせて下さい」となりました。
 上記3体の仏像は、いろいろな博物館の特別展への出陳要請がたびたび来る素晴らしい仏像ですが、頼朝とは無縁……あ~残念……うちのお寺が、そして私が再びテレビに出たかもしれないのに(かなりミーハー⁈⁈⁈)……「再検討」の結果はたぶん「ボツ」となることでしょう。

中学教頭ブログ(4/19)

ゴルフのメジャー選手権のひとつであるマスターズ・トーナメントが行われました。交通事故で大怪我をしたタイガー・ウッズ選手の予選通過は感動的でした。連覇を狙った松山英樹選手は残念ながら14位に終わりました。

大会直前に、歴代王者が集結する晩餐会「チャンピオンズディナー」がオーガスタ・ナショナルGCのクラブハウスで行われました。今年は松山選手が考案した日本食が振る舞われたそうです。前菜の「寿司・刺身・焼き鳥」から始まり、「銀だらの味噌焼き」「宮崎牛のステーキ」、そして「あまおうイチゴのケーキ」で締めくくったそうです。参加者は松山選手が考案した献立を絶賛したそうです。

私も外国からのお客様を「おもてなし」するために、さまざまな和食を紹介してきました。「寿司」「すき焼き」「天ぷら」を知らない外国人はいませんので、代表的な献立を避けて和食を楽しんでもらいました。

最も称賛された和食は「しゃぶしゃぶ」です。牛肉の脂分を落として食する食べ方はヘルシー志向の女性の方々に好評でした。ヘルシーな料理ということで「湯豆腐」や「湯葉」料理も紹介しましたが、今ひとつ口に合わなかったようです。さらに、まったく食べてもらえなかった料理は「鶏わさ」です。所謂、生ものの中でも鶏肉を「なま」で食する文化は外国の人たちにとっては信じられないといった様子でした。

日本を紹介するためにどのような「和食」でおもてなしするかはいつも悩みます。特定の日本料理の店に連れて行くと好き嫌いがありますので問題が生じてしまいます。私の経験値から、一番楽しんでもらえる和食店は「居酒屋」であるという結論に達しました。特に炉端焼きの店はさらに興味を引くこと間違いありません。

高校教頭ブログ(4/15)

桜梅桃李

 去る4月5日午前中に「令和4年度藤嶺学園藤沢高等学校入学式」が執り行われました。学校長式辞、理事長告辞、PTA会長祝辞などがありました。残念ながら、入学式において教頭は生徒の皆さんに話をする場面はありません。しかしながら、新入生が教室に行ったあと、保護者の皆さんにお話をする機会があります。今年はその場で「桜梅桃李(おうばいとうり)」をお話しました。
 「桜梅桃李」は文字通り「春に花を咲かせる木」です。「どの花が好き?」と問われれば、「(可憐に咲く)梅」と私は答えます。でも、華やかな桜花の季節には「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という状態になります。多かれ少なかれ、皆さんも好みの花はあれど、他の花は嫌いということはないでしょう。すなわち、それぞれ花は違うけれども、それぞれに美しさがあり、人を惹きつけるのです。
 この「桜梅桃李」は、よく人に例えられます。人それぞれ個性があり、それ自体に優劣上下はないのだ、だから人それぞれの良さをお互いに認め合うことが大切なのだ、となります。藤嶺生も生徒それぞれが個性豊かな花を咲かせ、それらをお互いに認め合う豊かな日々になるよう期待しています。 

中学教頭ブログ(4/10)

新入生を迎え、令和4年度が始まりました。4月に入って食料品の値上げが相次いでいます。輸入穀物の高騰が主な要因のようです。本校の学食メニューも値上げせざるを得ない状況となってしまいました。特に、学食メニューで人気No.1の牛丼が420円→470円に値上げとなりました。楽しみにしていた週2回の牛丼を1回に減らすなどの消費行動を変える対策が必要かも知れません。

ある新聞報道で、「新型コロナウイルス禍で人々の消費行動は一変」という記事が目につきました。この2年間で飲酒代・旅行代は7割減。映画・演劇入場料に使われたお金は4割減。特に興味深かったのは、口紅の消費支出額が5割減という記事でした。化粧品メーカーもマスク着用の影響をかなり受けているということです。マスクをつけるために口紅を塗らない女性が増えたわけです。

一方、支出が増えた商品は、テレビ・パソコン・ハンバーガーなどです。特にメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなどの外国メーカーの高級乗用車は前年度比24%増で、統計開始以来最多の販売台数になったそうです。お金の使い途がこの2年間でかなり変化したことは確かです。

自分の生活を振り返ってみても同じような傾向にあります。外食の回数を減らす代わりにプチ贅沢にお金を使っています。特に、デパ地下での買い物はストレス発散になります。

今週末も横浜に出かけて「大北海道展」に立ち寄るつもりです。

高校教頭ブログ(4/7)

釈尊降誕会
明日は4月8日ですが、何の日か知っていますか?始業式での校長先生のお話をよく聞いていた人はわかりますね……お釈迦様の誕生日=「釈尊降誕会」=「灌仏会」「花祭」です。灌仏会には、花御堂(はなみどう)という四本柱の小さなお堂の中に、「甘茶」を満たした桶を据え、その桶にお釈迦様の「誕生仏」を安置します。そして、お参りをする際には、誕生仏に柄杓で甘茶をかけるのです。これは、お釈迦様誕生の時、竜が天からやってきて香湯を注いだという話に基づくものです。生徒の皆さんの中には「お寺の幼稚園」に通っていて、「お釈迦様に甘茶をかけた」とか「4月8日に甘茶を飲んだ」という経験がある人がいるかもしれません。
 寺院向けの仏具屋さんには「花御堂」が売っています。今の花御堂は、あまり花を飾らなくても済むようにできています。一方、昔の花御堂(うち=鎌倉市西御門来迎寺の花御堂は大正時代のもの)は、90㎝四方の屋根に、びっしり花を飾るようにできています。「温暖化」が言われる前までは、うちの寺の境内には4/8あたりは、椿、水仙、ハナダイコン(諸葛菜)、桃など、種々の花が咲いていましたので「自前」で花御堂を設えられたのです。しかしながら、温暖化が進んだせいと思われますが、この10年ほどは春の花々の盛りが前倒しとなり、自前で花御堂を設えられないので、花屋さんで花を買って設えています。地球温暖化の影響は、実は「灌仏会」にも及んでいるのです。
 ちなみに、うちのお寺の「甘茶」は、境内に植えてある「甘茶(アジサイ科の落葉低木でガクアジサイによく似ている)」の葉を夏に刈り取って乾燥させたものを使用しています……自前です!