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桜 2023

 本日3/26(日)、日本気象協会tenki.jpには、上野恩賜公園の桜は「満開」と出ています。東京の開花宣言に比べて、鎌倉の桜は明らかに遅かったのですが、一昨日の暖かさで文字通り一気に開花しました。昨日はいつもの夜のウォーキング中に八幡宮前の段葛で「夜桜見物」ができると思って外に出たら、予報より早い雨。残念ながら、夜桜見物はお預けです……今夜は雨が上がるかなぁ、と気をもんでいるところです。ちなみに、3/23の夜にはまだ段葛での「ライトアップ」が行われていなかったことが少々気がかりです。
 藤嶺の昇降口前の桜はすでに散ってしまいました。遊行寺の桜は、昨夕の段階ではまだ見頃前……4/5の入学式にはどうなっているでしょうか。もしかしたら、四十八段の八重桜が新入生を迎えてくれるかもしれません。
 コロナ禍前も、コロナ禍でも、そしてコロナ禍が明けつつある今年も、やはり「桜」はこの時期の主役です。桜の開花状況によって、人の心も、人の行動も左右されますね。昨年のこの時期にも書いたことですが、平安時代の西暦900年代初頭に編まれた「古今和歌集」に次の和歌があります。

   世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

 これは在原業平(平安時代前期の貴族・歌人)の和歌で、この時期に人の心がいかに桜に翻弄されるかを詠んだものです。解釈は「この世の中にまったく桜がなければ、春を過ごす人の心はどんなにのどかであることでしょう。」です。(「せば~まし」=「反実仮想」=英文法の「仮定法過去」)もちろんこれは、「桜がなくなればいい」などという無粋な和歌ではなく、桜が咲いてくれるからこそ心が華やぎ、満開の桜を目にすることでその美しさを堪能できるという、桜花の素晴らしさを詠んだ和歌なのです。
 私の夜のウォーキングコースの鶴岡八幡宮前の「段葛」は、普段は夜9時になると閑散としていますが、この時期だけは夜桜見物の人の波……今夜か明日か、「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」と私はつぶやくのです。

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