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高校教頭ブログ(12/18)

新宮

 もう1ヵ月以上前のことになりますが、本校中学3年生は「熊野研修旅行」に出かけ、私は引率教員として随行しました。その旅行の最後の訪問地は、和歌山県新宮市の熊野速玉(はやたま)大社です。速玉大社参拝後、新宮駅より「南紀6号」という列車に乗車して一路名古屋を目指します。
 新宮は、江戸時代には紀州藩家老水野家が治めていました。その居城(丹鶴城)跡は、「新宮城跡附水野家墓所」として国の史跡に指定されているそうです。
 さて、私は鎌倉市西御門というところに住んでいますが、拙寺の裏には「高松寺(こうしょうじ)址」があります。不勉強ゆえどのような経緯であったのかはわかりませんが、この高松寺は新宮水野家の菩提寺であったのです。したがって、例えば、明治35年の「八甲田雪中行軍遭難事件」で遭難死した水野家嫡男水野忠宜(みずのただよし)の本籍は高松寺(鎌倉市西御門1-38)であり、忠宜の葬儀は2月23日に新宮市の本広寺で営まれ、その後鎌倉の高松寺に埋葬されたのです。
 高松寺は、関東大震災を機に宮城県に移り、拙寺の裏は「高松寺址」となってしまいましたが、これまで「熊野研修旅行」を4回引率したそのたびに新宮との不思議な縁を感じています。また、もうずいぶん前に亡くなった父方の祖母の実家は紀州藩家臣であったことも「巡り合わせ」の一つと感じる次第です。いつの日か新宮市内を巡り、丹鶴城址を訪れたり、水野家ゆかりの地を巡りたいと思うのであります。

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