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中学教頭ブログ(1/24)

 大相撲一月場所が終わりました。千秋楽結びの一番で関脇・御嶽海関が横綱・照ノ富士関を破り3度目の優勝を果たしました。大関昇進が確実となったようです。おめでとうございます。

 相撲に関するテレビ番組を見ていたところ、新たな発見がありました。今回、御嶽海関が優勝するまでの6年間にわたり、一月場所の優勝力士はすべて初優勝だったそうです。加えて、年6回行われる本場所で、横綱が優勝した回数が一番少ないのが一月場所だそうです。強い力士でも一月場所を制するのは容易くないようです。

 2016年の琴奨菊関から始まり、稀勢の里関、栃ノ心関、玉鷲関、徳勝龍関、そして2021年優勝の大栄翔関と続きます。今年でついにその連続記録が途切れました。一月場所に思わぬ力士が優勝する背景にはやはり理由があるようです。年末から正月にかけて地位が高い関取ほど稽古を休むようです。そして、正月休みが終わると一週間ほどで一月場所が始まってしまいます。コンディション作りが大変なようです。

 琴奨菊関は、年末年始の休みを返上して稽古に励んだそうです。「みんなが休んでいる間に頑張れば道が開ける」という信念で、一月場所を迎えたのです。見事にその成果が花開いた一例です。

 「準備」が大切です。いきなり「本番」を迎えても良い結果は期待できません。サッカーの試合後、選手たちがインタビューで、しきりに「よい準備をして次の試合に」というフレーズを口にします。私も受験を控えた生徒たちに繰り返しアドバイスをしてきました。『第一志望校を受ける前に「準備」が必要。無駄だと思わずに受かりやすい大学から攻略せよ。そして、ピークを第一志望校受験の時にもっていこう!』と。プロ野球選手は2月からキャンプが始まり、公式戦が開幕するまでオープン戦を通して本番に備えます。プロ野球のオープン戦の意義を唱えると、私の助言に説得力が生まれるようです。

 いよいよ受験シーズン到来です。受験生のみなさん、コロナウイルスとの闘いもありますが、自分のピークを考えてコンディションを整えてください。最善の「準備」が、最高の「結果」をもたらしてくれるはずです。

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