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正五九

 皆さんは「正五九(しょうごく)」という言葉を見聞きしたことはありますか?これは、旧暦の「正月・五月・九月」のことです。正月が入っているのだから、めでたいことと関係があるのだろう、と思いますよね。ところが、「旧暦の正月と5月と9月との称。忌むべき月として結婚などを禁じ、災厄をはらうために神仏に参詣した。(広辞苑)」となっています。意外ですよね。その起源は、稲作農耕文化と関わりがあるらしいです。すなわち、1月は稲穂の成長を祈り、5月には田植えをし、9月は収穫を迎えるのです。したがって、稲作農耕文化にとって、「正五九」は極めて大切な月なのです。そこで、「正五九」には身を清めて神仏に参拝し、神仏のご加護を頂いて農事の安全と豊作を願ったということなのです。そういうわけで「正五九参り」が盛んに行われたことで、例えば、毎月17日か18日が観音様の縁日なのですが、特に「正五九」には盛大な縁日が催されることになったのです。私の寺にも観音様(如意輪観世音菩薩)がいらっしゃり、普通の月には参詣者はほとんどいませんが、「正五九」の17日にわざわざ参詣に訪れる信徒さんが20人ほどいらっしゃいます。
 ちなみに、1/21付「タウンニュース鎌倉」にNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」関連の記事が載りました。記事中の「仏像」は、弊寺所蔵の如意輪観世音菩薩像です。

タウンニュースの記事はこちら

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