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校長ブログ(6/28)

                                         6月28日 「時の記念日」・校長閑話

  6月10日(木)は「時の記念日」でした。「時の記念日」は1920年(大正9年)に、東京天文台と当時の文部省の外郭団体「生活改善同盟会」によって制定されました。この時代の日本国民に「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と呼びかけがあり、時間の尊重の意識改革が広められました。今日では、時間厳守の感覚は日本人に定着しました。皆さんも電車が時間通りに着かないと、「何だよ」と思うでしょう。他人に厳しく、自分に甘いのが「遅刻」なのかもしれません。日本で初めて時を知らせたのは、671年(1346年前)、天智天皇の10年4月25日と「日本書紀」の記事にあるそうです。それを太陽暦に換算して、6月10日を「時の記念日」としたのです。この時代の時計は何でしょう。…水時計です…「漏刻」ともいいます。

 お釈迦様がお弟子に尋ねました。「人の命とは、どれぐらいの長さのものですか。」と、「数日の間です」「ご飯を食べる間です」とさまざま答えが出たそうですが、お釈迦様はうなずかれませんでした。そんな時、あるお弟子が、「一呼吸の間」です。と答えたそうです。それに対し、お釈迦様は「あなたは道のなんたるかを知っている。」と褒められたそうです。一呼吸の間であっても、私たちの命の保証はありません。「この一瞬を見失うことなく、この一瞬をまじめにひたむきに、この一瞬を丁寧に生きること。」中学生、高校生のみなさん「時」「時間」というものに向き合い、今の生活を見つめてみてください。

  この春、卒業した大学生3人が、校長室を訪ねてきてくれました。そして、いろいろと大学生活のことを聞かせてくれました。S君は「グローバルに活躍したい」D君は「実習、実験を通して研究を深めていきたい」Y君は「児童心理、支援教育、ボランティア活動など資格取得に向けてがんばりたい」とそれぞれの夢を語ってくれました。彼らの話を聞いて、「時間」の流れ、「環境」の変化による成長を実感できました。藤嶺藤沢のOB諸君、ますますの活躍を期待します。

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