完成にむけて・・(4年生 図工)
2021年7月 9日 (金)
4年生の図工の授業(単元名「物語の場面から」)で、絵画作品の仕上げを行っていました。先月の記事では、一人ひとりが物語の一場面を選び、下絵を描き始めた様子を紹介いたしました。その後、子どもたちは毎週の図工の授業で複数の表現技法を組み合わせて、物語の世界は完成に近づいてきています。
霧のような模様になるスパッタリングや、左右対称の不思議な模様を楽しむデカルコマニーといった表現技法。イメージする世界に合わせて表現技法を選ぶのですが、偶然生まれる色や形も作品を味わい深く彩ります。
カッターナイフでパステルを削って粉状にして、ペーパーでこすっている子がいました。紙面の細かな凹凸の影響を受けないようにして、ぼかしたような淡い色をのせているのです。このように、子どもたちは紹介された表現技法を駆使して、原画の雰囲気にとらわれずに自分なりの世界観を楽しく描き表していきました。
作品の細部にまでこだわりを持って丁寧に作業を進める子がいたので、「上手に描けているね」と声をかけました。その子は「だって、ずいぶんがんばりましたから!」と、笑顔で胸を張るのでした。自分の作品と向き合い、制作を心から楽しんできたことがその様子から伝わってきます。
全員の作品が完成したら兄弟学年の2年生に観てもらい、いろいろな物語を目で楽しんでもらいたいと思います。