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中学教頭ブログ(1/26)

 大晦日恒例のNHK紅白歌合戦の平均視聴率は、関東地区で35.3%だったそうです。一昨年を1ポイントだけ上回ったようです。一部始終ではありませんが、私も見させていただきました。感想としては、やはり若者層を取り込もうとする番組制作ポリシーが伝わってくる出演者構成だった印象です。カタカナの多いグループ名には私を含めた壮年層にとって馴染めなかったメンバーだった気がします。

 最も感動的だったのは、やはり85歳の加山雄三さんが「君といつまでも」を歌いきった瞬間でした。85歳であの声量には驚きました。審査員だった黒柳徹子さんとのやりとりも微笑ましい光景でした。若者達にはどのように映ったのか知りたいところです。

 過去最高の視聴率は昭和38年の81.4%だそうです。8,000万人の国民が紅白歌合戦を楽しんだ計算となります。驚異的な数字です。今回の番組制作費は約3億円と噂されていますが、NHKがそんなに視聴率にこだわる必要はないというのが私の持論です。娯楽の形態が多様化している時代に視聴率を意識し過ぎるのはナンセンスだと思うのです。それよりも内容の濃い番組制作に傾注するべきだと考えます。

 話は飛躍しますが、中学受験も同じだと思っています。数字に惑わされない方が良いと思います。本校の受験生の平均偏差値は40レベルと評価されています。平均が40ですから、50を上回る受験生もいれば、40を下回る人もいます。また、高校受験と中学受験では偏差値の見方は異なります。中学受験を考えている人の中での偏差値40は、高校受験の偏差値50以上に匹敵すると考えられます。

 20年以上中学入試に携わってきましたが、偏差値40の受験生は何らかの課題を抱えています。その課題を克服してあげれば、自然と学力は身についていくものと信じています。偏差値55の生徒よりも偏差値45の生徒の方が指導にやり甲斐を感じています。本校の使命は生徒一人ひとりの課題を解決してあげることだと思っています。偏差値の高い生徒の指導の方が教員の負担は軽くなるのは事実ですが、大きく実力を伸ばしてくれた生徒の方が私たちの喜びが大きくなるのもまた事実なのです。

 中学入試が迫ってきました。多くの受験生は出願を終えていると思います。4校程度の学校を受験する人が多いようです。最後まで全力を尽くしてください。偏差値ランク40の学校でもみなさんの実力を大きく伸ばしてくれるはずです。志望順位にこだわらずに、万全の態勢で試験に臨んでください。健闘をお祈りいたします。

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