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宇宙飛行士になるには

 昨年12月に次のような報道がありました。
「未来の月探査を担う日本人宇宙飛行士を選ぶ試験で、1次選抜を通過した50人のうち、10人が2次選抜を突破したことがわかりました。」
 JAXA(宇宙航空研究開発機構)では、昨年13年ぶりに「宇宙飛行士候補者募集要項」を発表し、現在宇宙飛行士の選考が行われています。宇宙飛行士になるのは大変だとはわかっていましたが、実際にどんな選考があるのか知りませんでしたので、調べてみました。
 「募集要項」には、「日本人宇宙飛行士が月面でも活躍することを想定し、新たな宇宙飛行士の候補者を募集します。今回募集する宇宙飛行士候補者は、宇宙飛行士として認定された後、国際宇宙ステーション(ISS)や日本実験棟「きぼう」をはじめ、「ゲートウェイ」や月面が活動の場となることが見込まれます。」とあり、「未来を創造する宇宙飛行士の重要な役割を通じて、人類・社会への貢献を志す多様な方々の応募をお待ちしております。奮ってご応募ください。」となっています。
 今回の応募受付期間は、2021年12月20日(月)から2022年3月4日(金)まででしたが、実に4,127人の応募があったというのです。そして、書類選抜で2,266名が通過し、次に「0次選抜」では英語能力の試験が課され205名に絞られました。さらに、「第1次選抜」で「一次医学検査」「医学特性検査」「プレゼンテーション試験」「運用技量試験」「資質特性検査」が実施され50名に絞られ、「第2次選抜」にて「二次医学検査」「医学特性検査」「面接試験(英語,資質特性,プレゼンテーション)」が課され、その結果10名が通過しました。その10名が、残る「第3次選抜」に本年臨むことになるのです。
誰でも一度や二度は「宇宙飛行士」になりたいと思ったことがあるでしょう。しかしながら、実際に宇宙飛行士になるには、高いレベルの「STEM系の知識や論理的思考力」「英語運用能力」「協調性」「自己管理能力」、そして「コミュニケーション能力」等が求められるのですね。
 ちなみに、現在、日本人宇宙飛行士として搭乗ミッションに就いているのは、若田光一さん一人で、来年には古川聡さんがミッションに就く予定となっているそうです。

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