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中学教頭ブログ(1/18)

 お正月料理に飽きた頃、あるテレビ番組に刺激されて久しぶりに中華ファミレスを訪れてみました。おそらく、約10年ぶりの訪問です。夜の8時を過ぎた頃、入店してタブレットを使って料理を注文しました。お店に入った時は、「いらっしゃいませ」も「こちらへどうぞ」の案内も一切ありません。勝手に空いている席に座ります。アルバイト店員と思われる方がテーブルの後片づけに忙しそうでした。

 10分程して、注文した料理が運搬ロボットに乗って運ばれてきます。ロボットがしゃべることはありません。「お待たせしました」くらいは話せないのかと思ってしまいます。お客様との接触防止のため、何らかのメロディーは流れています。

 テレビ番組では出演者の方たちが美味しそうに料理を食べていた記憶です。私たちはワンタン麺を2つと油淋鶏1つを頼んで約2,500円。そんなにコスパが良いわけではありません。あとは味に期待するのみです。

 一つ一つの料理は美味しかったのかもしれませんが、店の雰囲気が料理の味を台無しにしてしまいます。やはり、ロボットの接客では美味しくいただけないことが明白となりました。そして、会計はスマホによるセルフレジ。徹底した人件費の削減ぶりには感服しましたが、これでいいのかと考えてしまいました。もう二度とこの店を訪れることはないでしょう。

 今年一年の私自身のテーマは「わ」を選びました。「話」「輪」そして「和」。さまざまな「わ」が存在します。人と人とのふれあいを大切にする「話」。一人では何もできないという、つながりを大切にする「輪」。そしてみんなで協力し合って、和やかに物事をすすめる「和」。この3つの「わ」がテーマです。

 3年間におよぶコロナ禍の中で、私たちはいろいろな経験を積むことができました。その経験の中で私が痛烈に感じたことは、人と人との「対話」の大切さです。SNS上では解決できない「対面による話し合い」の大切さなのです。

 利益だけを追求してしまうと、人間関係をぶち壊してしまいますし、孤立してしまうような気がしてなりません。まだまだコロナウイルスに悩まされる時期が続くようですが、この3年間で学んだことを生かして他人と接していくべきだと思います。皆様の一年が和やかな時間となるようお祈り申し上げます。

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