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涅槃会(ねはんえ)
 涅槃会は、仏教を開いたお釈迦様がお亡くなりになった日に修行される法要で、日本では2月15日に遺徳追慕と報恩のために行われます。実際は、お釈迦様が亡くなった日は不明ですが、日本と中国では2月15日と定められています。また、涅槃とは、本来は「迷いのなくなった境地(ニルヴァーナ)」のことですが、この場合はお釈迦様が亡くなった意味に用いられています。
 涅槃会の際に掲げられる「涅槃図」は、沙羅双樹(さらそうじゅ)の下でお釈迦様が入滅される情景を描いた図のことです。ちなみに、遊行寺の涅槃図は、縦6m45cm、横3m64cmの大きなものです。多くの涅槃図では、宝台上にお釈迦様が「頭北面西右脇臥」の状態で横たわり、その周囲に会衆人物や鳥獣虫類が数多く集まり、悲嘆の様子が描かれています。また、樹上には飛雲に乗ってお釈迦様の臨終に馳せ参じようとする摩耶夫人(まやぶにん=お釈迦様の母上)の一行が描かれています。2/15に遊行寺本堂を覗くと「涅槃図」が掲げられていますので、どうぞ拝観してみて下さい。
 本題からは外れますが……「偉人が亡くなった日に生まれた」とか「偉人が亡くなった翌日に生まれた」ということで、「その偉人の生まれ変わり」がよく言われます。手元にある『令和4年時宗寳暦』の2月15日には、「釈尊ねはん会(ママ)」とともに、何と「一遍上人降誕会」とあるのです!また、2月16日には「日蓮聖人降誕会」とあります。それぞれの宗派においては、一遍上人も日蓮聖人も「お釈迦様の生まれ変わり」という“神格化”を望んだのかもしれません。

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