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高校教頭ブログ(7/31)

 2020東京オリンピックは日本人選手の活躍が連日中継・報道され、コロナ禍の中ではありますが少し明るい気持ちになっている人も多いでしょう。
 2020東京五輪は7月23日に開会し、閉会式は8月8日になります。その後少し日数を空けてパラリンピックの開会式が8月24日に行われますが、オリンピックとパラリンピックの間には何があるでしょうか?……「お盆」です。
 以前は「お盆=帰省」でしたが、今は「お盆=レジャー」になっているようです。もちろん、今は新型コロナウイルスの感染拡大が劇的に悪化しており、お盆もステイホームが叫ばれる状況ですが…。
 さて、以前はなぜ「お盆=帰省」だったのでしょうか?「仏教では」と言うより、日本の風習では「お盆にはご先祖様が各家にお帰りになる」と信じられてきました。だから、ご先祖がお帰りになるお盆には、帰省してご先祖をお迎えすることが習わしとされていました。そして、ご先祖様の「迎え方」と「送り方」が各地の「盆行事」や「盆の風習・しきたり」となってきたのです。それ故、「盆行事」や「盆の風習・しきたり」は各地域で異なることが多いのです。
 「歴史に学ぶ」ことの大切さがしばしば言われます。世界には歴史があり、日本にも歴史があり、各地方にも歴史があり、各地域にも歴史があり、そして各家にも歴史があります。おそらくお盆は家族や親族が一堂に会す機会であるとともに、そこに集う子どもたちが「各家の歴史」を学び、「自分」というものの存在に思いを馳せる良い機会でもあったのだろうと思います。本来の「お盆」が次第に薄らいでいくことには、一抹の心配を感じるのです。

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