校長ブログ(7/10)
2021年7月10日 (土)
7月9、10日「四万六千日・ほおずき市」・校長閑話
「鬼灯市」は浅草寺の夏の風物詩といわれています。残念ながら令和2年、3年と連続で開催が中止となりました。本来であれば、深い緑の葉、形の整った紅いろや濃いオレンジ色の実が、鮮やかな空間を醸し出します。鉢で観賞用に育てられ、その鉢を竹の籠に収めて屋台で売られている光景は、「縁日」の花といえるでしょう。「縁日」とは、寺や神社で祭ってある神仏の降誕・成仏など、何らかの縁がある日のことです。その日には、神仏の供養や祭りなどが行われ、露店が出て、参詣人でにぎわいます。「縁日」には「功徳日」と呼ばれる日があります。「功徳日」は、その日に参拝すると100日・1000日分の功徳が得られるという特別の日のことです。浅草寺では、月に1度、年に12回の功徳日があります。7月10日は、なんと46,000日分の功徳があるとされ、特に「四万六千日・しまんろくせんにち」と呼ばれています。呼び名の由来は諸説ありますが、「一升」の米粒の数が46,000粒にあたるとされ、「一升」と「一生」を掛けたものと言われています。46,000日ですから、約126年分になります。人生100年時代といわれている昨今、それより長いことになります。浅草寺ですから、観世音菩薩さまの功徳を一生分いただき、感謝しながら「ほおずき市」を楽しむことができれば、きっと江戸情緒に浸れることができるでしょう。
雨きらきら 鬼灯市の 夜空かな 瑞史
新型コロナ感染の拡大は、まだまだ収束の兆しが見えません。各地域の伝統的な年中行事も中止、延期を余儀なくされています。学校行事の実施も十分な配慮が必要になります。7月10日(土)は天候に恵まれ、高校の球技大会後半戦が実施されました。各種目、優勝、準優勝、最優秀選手、優秀選手、特別賞などクラスやチームの結束で獲得できたと思います。総合優勝は、3年E組でした。おめでとうございます。