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高校教頭ブログ(6/22)

 藤井聡太……この名前を見たり聞いたりしたことのない人はいないでしょう。現在18歳にして将棋八大タイトルのうち「王位」と「棋聖」の2つを保持している藤井聡太八段。現在行われている「棋聖戦五番勝負」は、藤井聡太八段に渡辺明九段(名人・棋王・王将)が挑戦し、第一局は藤井聡太八段が90手で勝利しています。もう高校生ではありませんので「スーパー高校生」とは言えませんが、「スーパーティーンエイジャー」と言うことができるでしょう。
 ところで、去る5/21付けで、『藤井聡太論 将棋の未来』(谷川浩司著/講談社+α新書)という本が出版されました。これはわかりやすく言うと(!?)、MLBで大活躍した松井秀喜が、「大谷翔平論」を書いたというようなものです。著者の谷川浩司棋士は、タイトル通算獲得数歴代5位という超一流棋士であり、また日本将棋連盟会長も務めた人物です。なぜ谷川浩司棋士が「藤井聡太論」を書いたのか……18歳にして完成度が高く、なおかつ「伸びしろ」もあり、集中力が途切れることがない、すなわち身体的な体力のみならず「頭の体力」にも秀で、相手によって作戦を変えることはせず「目の前の将棋盤と戦う」という姿勢、強い相手と戦う際には「また自分が強くなれる」と楽しみにしている様子、タイトル保持者はトーナメントの「スーパーシード」と捉える深みのある心持ち、将棋盤を広く大きく使う花のある将棋……AIが開く将棋の未来とはひと味もふた味も違う魅力が藤井聡太棋士にはあるというのです。「望外の喜び」や「連勝できたのは僥倖としか言いようがない」などの言葉を操る魅力的な棋士から今後も目が離せません。

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