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校長ブログ(5/8)

5月5日・立夏 校長閑話

 

 みなさん二十四節気はご存じですね。季節の移り変わりを知るために1年を約15日間ごとに24に分けたもので、決まった一定の日ではなく1日程度前後することがあります。5月5日は立夏と呼ばれ、5日から20日までを指します。遊行寺の大銀杏は若葉に覆われ、1年生を迎えてくれた桜たちは、すっかり葉桜になりました。新緑のころに吹くさわやかな風を「若葉風」といい、初夏を感じます。立夏の前の節季は「穀雨」、後は「小満」といいます。季節を感じながら日々の生活のリズムをつくることによって、心が穏やかになります。失敗や不安は誰にでもありますが、心を豊かにして一歩また一歩と前に進んでいきましょう。みなさんが藤嶺で学んでいる「茶道」は大日本茶道学会のご指導によるものです。大日本茶道学会は令和3年、創立123年を迎えます。茶道でも季節感というものは大切にされていますので、授業の時に茶室にしつらえられたものから、感じられる季節感を探してみることもいいでしょう。

 これから、ますます若葉たちは緑を濃くしていきます。あっという間にその緑に覆われた陰が生まれ、人々の憩いの場所になります。新緑は「万緑」と呼ばれるようになるのです。「万緑」のことは、その時期になりましたら、再度触れたいと思います。

 さて、かつて、ゴールデンウィークに長野県の山小屋を尋ねたことがありました。その日は、5月4日のことでした。一緒に同行した先輩がこんな句を残していました。

 

   明日立夏 山毛欅(ブナ)がごくんと水を飲む    謙市 

 

 面白い俳句ですね。でも、新鮮で、初夏のはじまりに木々までも、躍動の気をみたしていくように感じられますね。山毛欅の木に耳を当てて、「ごくん」という音を聞いたのかもしれません。 

 

 今年のゴールデンウィークはいかがでしたか。コロナ感染「まん延防止等重点措置」が発出されていて、出かけることは難しかったかもしれません。時差通学・短縮授業が続いていく可能性は高いと思いますが、今まで以上に感染対策を徹底して、中間試験の準備を進めて下さい。

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