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Boys,be ambitious!
去る4月16日は「ボーイズビーアンビシャスデー」でした。
これは、札幌農学校(現:北海道大学農学部)の基礎を築いた教頭クラーク博士(1826~1886年)が、1877年(明治10年)のこの日「Boys, be ambitious.(少年よ、大志を抱け)」という有名な言葉を残して北海道を去り、アメリカに帰国したことに由来します。20120829_092343クラーク博士は、マサチューセッツ農科大学の1年間の休暇を利用して訪日するという形をとり、1876年(明治9年)7月に札幌農学校教頭に赴任。博士はマサチューセッツ農科大学のカリキュラムをほぼそのまま札幌農学校に移植して、諸科学を統合した全人的な言語中心のカリキュラムを導入。明治政府(開拓使)は欧米の大学と遜色ないカリキュラムを採る札幌農学校に、国内で初めて学士の称号を授与する権限を与えたそうです。
クラーク博士は自ら模範となり、学生を鼓舞激励するだけでなく、マサチューセッツ農科大学の教え子から生え抜きを後継者に据えて規律及び諸活動に厳格かつ高度な標準を作り出し、学生の自律的学習を促しました。そして、9ヶ月の札幌滞在の後、翌年の1877年5月に離日したとのことです。
さて、この“Boys,be ambitious!”は、クラーク博士に師事した学生が離別の思いを綴った漢詩を逆翻訳したものであるとか、“Boys, be ambitious like this old man.(「この老人(=私=クラーク博士)のように、あなたたち若い人も野心的であれ」)”の一部であるとか、“Boys, be ambitious! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.”(少年よ、大志を抱け。しかしお金を求める大志であってはならない。利己心を求める大志であってはならない。名声という浮ついたものを求める大志であってはならない。人間としてあるべき全ての物を求める大志を抱きたまえ。)と言われたのだ、という説もあるそうです。いずれにしても、“Boys, be ambitious!”は、高校生の皆さんが常に心に置いておくべき金言と言えるでしょう。

藤嶺藤沢 とうれいふじさわ tohrei-fujisawa 校長教頭ブログ

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