場を和ませるひと言。
2025年2月 4日 (火)
春は、三段階に分けてやってくると言われます。光の春、音の春、気温の春です。冬至の頃と比べると、日の入りの時刻が40分近く遅くなりました。日中の日差しも少しずつ春めいてきたように感じられます。先日、立春を迎えたばかりの2月上旬、しばらく“光の春”を楽しみたいものです。
小学校では、発表会に向けた練習が本格的に進められています。学年ごとの群読や英語、合奏や合唱などに、子どもたちも指導する先生たちも、毎日真剣に取り組んでいます。今月の1日(土)に中学校入学試験を終えた6年生も、今日から群読練習を始めました。群読の題材は、宮沢賢治作品の数々。オノマトペの楽しい響きや幻想的な世界観をどう表現するのか、仕上がりを楽しみにしていたいと思います。
さて、本校では毎日、帰りの会を終えた4~6年生は学校で遊んでから下校することができます。最終下校時刻まで約30分間もあり、とても貴重な遊び時間です。子どもの遊びの中には、授業とはまた違った大切な学びが詰まっています。
先日の放課後、子どもたちが手打ち野球をしていたときの出来事です。ある子がボールを打ち返して一塁に走って向かう際、勢い余ってヘッドスライディングのような格好になりました。そんな友だちの姿を見て、ある子がぽそり。「いまのスライディングで、試合が盛り上がったね!」 その一言に、場が和むのを感じました。転倒していた子も、それを聞いて立ち上がってニッコリ。守備についていた子どもたちも、ニッコリ。みんなが笑顔になる遊びの場には、このような気持ちのよい言葉かけや、温かい受け止め方の出来る子がいるのでしょう。笑顔を絶やさずに野球を楽しむ子どもたちを見て、そんなことを思うのでした。