桐光学園 小学校 / 神奈川県川崎市の私立小学校

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ミノムシのお話

2023年7月29日 (土)

 学校の近くにある尾根道では、様々な植物や生き物が見られます。今日、真夏の木の枝にぶら下がるミノムシを見つけました。ミノムシの正体は、オオミノガやチャミノガなどの蛾の幼虫。小枝や枯れ葉で作った「蓑」をまとい、冬を越す姿を見たことがある方も多いことと思います。

 小学生に人気の「ざんねんな生き物事典シリーズ」に、ミノムシの意外な生態が紹介されています。(今泉 忠明「ざんねんないきもの事典」、高橋書店、2016年) その本によると、ミノムシのオスは成虫になると蓑から出て、メスを探しに飛んで行きます。一方、メスは外に出ることはなく、やがて産んだ卵から幼虫が孵化すると蓑の下の穴からぽとりと落ちて、一生を終えるのだそうです。生き物には様々な生態があることに驚かされます。

 園芸の世界では、大切に育てた葉っぱを食べてしまう困ったミノムシたちですが、このように子孫を残すために一生懸命生きていることが伝わってきます。一方、オオミノガという種類は地域によって絶滅危惧種に指定されるほど数を減らしているとのこと、たしかに数十年前と比べるとミノムシを見かけなくなっているように感じます。自然の中でミノムシを見かけたら、温かく見守ってあげたいですね。

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