しあわせのバケツ
2023年1月24日 (火)
先週行われた兄弟学年交流会。ある子の日記に、その日のかるた遊びのことが書かれていました。
低学年の子が一生懸命がんばっている姿を見て、自分が1年生だった頃を思い出したこと。低学年の子と同じタイミングでかるたに手が伸びた時、高学年のお兄さんがにっこり笑ってその子に譲る姿を見て「かっこいいな」と思ったこと。・・みんなの笑顔が目に浮かぶようで、あたたかい気持ちになりました。
上級生の優しさが下級生の心に届き、みんなが笑顔になる。そんな光景にピッタリの絵本をご紹介いたします。『しあわせのバケツ』(作/キャロル・マックラウド 絵/デヴィッド・メッシング)です。本を開くと、こんな言葉が書かれています。
世界中のどんな人も、心にバケツを持っています。そのバケツは、人を喜ばせるといっぱいになり、嫌なことをすると空になってしまいます。
バスの運転手さんに、「こんにちは!」とご挨拶する。大好きな人に、その気持ちを言葉で伝えてみる。みんなのバケツが幸せで満たされたら、家も、学校も、町も、楽しい場所になりそうです。
絵本には、虹色で美しく満ちたバケツが描かれています。見えないけれど、みんなが持っているバケツ。お互いに幸せでいっぱいにして、毎日楽しく過ごせたらいいなと思います。
(発行元のTOブックスさんに、書影の使用許可をいただきました。)