芸術の秋を味わおう(芸術鑑賞会)
2022年11月24日 (木)
芸術鑑賞会が行われました。劇団風の子さんを学校にお招きして、舞台「とんからり」を鑑賞しました。
「とんからり」は、伝承遊び(もの売り遊びや山車遊び)、わらべ唄、民話などが詰まった楽しい舞台です。劇団風の子さんの拠点である八王子に伝わる民話「でいだらぼっち」には、大男・でいだらぼっちが登場しました。きれいな山(富士山)を見つけ、自分のそばに連れて帰ろうとするでいだらぼっちですが、縄を使って持ち上げようとすると・・ぶちっ! なんと、縄が切れてしまいました。これが「縄切(なぎれ)」という地名の由来になったという、八王子に伝わるお話です。
民話は、ある地域に住んできた人々が、長い間語り継いできた物語。親から子へと代々受け継がれ、形を変えながら今に伝わります。ごくふつうの暮らしをしてきた人々の口から語り継がれるため、当時の文化や、人々の息づかいが伝わってきます。芸術観賞会後、でいだらぼっちの行く末を気にしている子たちがいました。「どこに行っちゃったんだろうね、でいだらぼっち。」「似た話を聞いたことがあるよ。」遠い昔の不思議なお話に、様々に思いを馳せる子どもたちなのでした。