柿農園見学(3年生 社会科)
2022年11月10日 (木)
社会科見学で柿農園を訪れました。見学先は、学校からスクールバスで10分ほどの黒川営農団地。川崎市麻生区と東京都稲城市が接する丘陵地に、約18haの畑が広がります。
地元で農業を営む志村さんが、今年も3年生の子どもたちを出迎えてくださいました。200本ほどの木が並ぶ柿農園で、農機具や肥料のことなどに触れつつ、年間を通した柿作りの流れについて説明がありました。柿は、実が豊富に生る表年と、あまり生らない裏年が交互にやってきます。今年は、沢山の実をつける“表年”。あざやかな柿色が、畑いっぱいに広がっていました。
説明の中で強調されていたのが、柿栽培では葉をとても大切にしているということ。葉が生み出す光合成の力によって、大きくて美味しい柿ができるのです。大切な葉が落ちる病気を防ぐためには消毒作業が必要で、また葉に光が当たるようにするための剪定作業も欠かせません。そのようにして、毎年新しい枝が伸びてくるようにし、実の数を調整することで、出来る限り実の数を安定させる工夫をしていることも学びました。
「禅寺丸柿」のお話もありました。禅寺丸柿は学校がある麻生区原産の品種。その原木(樹齢約450年)が、王禅寺というお寺の境内で保存されています。こちらの柿農園では授粉樹として植えられていて、柿を甘く、美味しくしてくれているそうです。小ぶりで種が大きく、中身が黒っぽいのが特徴の禅寺丸柿。食用としては今では希少な品種ですが、実は食べると甘くて美味しい地域の特産品です。
さて、見学の最後は柿のもぎ取り体験をしました。今回もぎ取らせていただいた品種は「次郎柿」。農園内の木をゆっくり見て回りながら、一番のお気に入りの実を選びました。「どれが美味しいのだろう‥」迷いに迷った子どもたちが、志村さんに相談に行きました。美味しい柿の選び方のポイントを教えてもらうと、子どもたちは嬉しそうに柿をもいでいました。さっそく、お家で家族と一緒に美味しくいただいた子もいることでしょう。
「もう20年も桐光小の子に見学へ来てもらっているから、最初に来た子たちは今ごろ何歳になっているかなぁ」感慨深そうに、ふと、そんなお話をされていました。毎年、毎年お世話になっている3年生の柿農園見学です。これからもどうぞよろしくお願いいたします!