特別授業①-知的財産って何だろう-(4年生 総合)
2022年10月14日 (金)
弁理士の廣田浩一氏を講師にお招きし、知的財産について勉強しています。知的財産とは、人が考えて産み出したいいコト・いいモノのことを指します。初回の授業は「マーク」が題材でした。
教室のスライドに、有名なお店のマークと、意図的に一部配色を替えた“偽物”のマークが映し出されました。「どちらが本物のマークでしょう?」日頃から目にしているはずなのに、そう尋ねられると、案外見分けがつかないものです。子どもたちから、「偽物マークがあったら、お店の人が困ってしまう」「買い物する人も、だまされてしまう」といった意見が出されました。
マークはそれに携わるすべての人が、長年努力を重ねて築きあげてきたものであり、多くの人からの信頼を得て初めて意味を持つ大切なものだと学びました。「桐光学園も、これまで先生や子どもたちが努力して築き上げてきた歴史があるから、学校のロゴにも重みがあるのですね」先生がそんなお話をしてくださいました。桐光学園のロゴを改めて見つめながら話を聞く子どもたちは、とても嬉しそうでした。
マーク(商標)の他にも、著作物や発明、芸術作品など、知的財産の範囲は広く、今後も様々な視点から学習を深めていく予定です。現代はインターネットを通じて、誰かの作ったものや考えたことを気軽に目にすることができます。情報に溢れたこの時代だからこそ、身近な人を大切にするのと同じように、それら創作物の一つひとつを尊重する心を持つことがますます大切になってくるのでしょう。多くの人の優れたアイディアに触れながら、その上で自分なりの表現方法を見つけて創り出していく子どもたちに育っていってほしいです。