今年も3.11を迎えて
2022年3月11日 (金)
東日本大震災から11年が経ちました。2011.3.11の14時46分に大きな揺れを感じた時、小学校では掃除が始まろうというところでした。動揺する子どもたちを落ち着かせながら、私たち教員も初めての出来事に慌てて対応していたのを思い出します。体育館には、夜中までお迎えを待つ子たちや、余震におびえながら一夜を過ごす子たちの姿がありました。
数年前の読売新聞のコラムに引用されていた閑吟集に、こんな一節があります。「思い出すとは忘るるか 思い出さずや忘れねば」。思い出すというのは、日頃忘れているからであり、忘れられないことはわざわざ思い出すこともない、という意味です。震災を東北の地で経験した方にとっては、あの日のことはずっと忘れることのない記憶であり続けるでしょう。私たちにできることは、3.11がやってくるたびに思い出して、自らの言葉で子どもたちに伝えていくことだと思います。
今日は、クラスごとに黙祷をささげました。震災のことについて担任の先生からお話を聞き、子どもたちなりに感じたことがあったのではないでしょうか。被災地の今を知ること、自分の身を守る意識を高めること。そんなことに思いを巡らす 3.11でありたいです。