稲の花
2021年8月13日 (金)
小学校の水田の様子をお伝えします。
稲は、8月の上旬になると茎の中で膨らんだ幼い穂が押し上げられるように出てきて、その先の方から花を咲かせ始めます。晴れた日の午前中2時間程度という短い時間ですが、その間に自家受粉を行い美味しいお米になる準備をするのです。
昨日、雑草抜きなどの手入れをしようと水田へ行ってみると、写真のように花をつけた穂を見ることができました。受粉時には籾が二つに割れて「開花」しますが、水田で見た時は受粉が終わった後だったようです。籾は閉じていて、クリーム色の雄しべが外に飛び出していました。調べてみると、曇りの日には夕方まで花が咲いていることもあるそうです。昨日の撮影があと数時間早ければ、咲いている花に立ち会えたかもかもしれません。
水田を観察している間にも、稲にトンボがとまっていたり、ハチの仲間が飛んできたりしていました。今のところ害虫による被害などは見当たらず、順調のようです。5年生の子どもたちが登校してくる頃には、また様子が変わってきていることでしょう。秋の収穫の日を迎えるまで、生育の様子を見守っていきたいと思います。