桐光学園 小学校 ／ 神奈川県川崎市の私立小学校

　ひかりホールに入場してくる１年生を、２年生以上の子たちが拍手で迎えました。担任の先生に名前を呼ばれて返事をした時には、入学式の時と比べると表情にゆとりを感じました。数日間を過ごし、学校生活に少しずつ慣れてきた頃でしょうか。そんな１年生の姿を、上級生たちは目を細めながら見守っていました。
　上級生が、１年生に出来ることはたくさんあります。校長先生のお話にあったように、１年生が自分で出来ることを増やしていけるように優しく手を差し伸べることが大切でしょう。また、小さな１年生と体の大きな上級生が、安全に気をつけて学校生活を送ることも心がけたいものです。
　校歌とともに、開校以来子どもたちが大切に歌ってきた歌に「ビューティフルネーム」があります。歌詞の中には、“名前を大切に呼ぼう”というメッセージが込められています。一緒に学ぶ子ども同士が、一人ひとりの名前を大切にし、思いやりの気持ちを持って生活する学校でありたいです。

　「自分ってどんな人だろう？」－改めて自分に問いかけてみると、うまく答えられないものです。その答えが少しだけ見つかるかもしないユニークな授業があります。毎年、学校カウンセラーが４年生を対象に行っている「気になる自画像」という授業です。
　〖のんびり〗〖感情が豊か〗〖思いやりがある〗など、ワークシートには人柄や性格を表すキーワードがたくさん並んでいます。子どもたちは自分自身に当てはまると思うものをいくつか選択しました。その後、友だちにもキーワードを選んでもらいました。
　自己評価と友だちによる評価が書き込まれたワークシートが、手元に戻ってきます。どの子も嬉しそうに、でも少しだけ照れくさそうに眺めていました。自己評価と同じところに〇がついていて「やっぱりね」と話す子もいれば、意外な項目にチェックが入っていて目を丸くしている子もいました。このような活動が、自分自身を知るとともに、友だち同士で理解を深め合うきっかけになってほしいなと思います。

 　４月５日に桐光学園小学校第２３回の入学式を行いました。
　２３年前に開校したこの学校に１年生が入学してきたときのことをいつも思い出します。上級生がいない入学式、中高の吹奏楽部の生徒たちがお祝いの演奏をしてくれました。その演奏に合わせて身体を動かす子どもたちを見て「１年生ってこういうものかな」と思いました。今では上級生が毎年迎えてくれるようになり、普段の学校生活でも上級生が主体的に活動し、下級生をリードしてくれています。
　６日の朝会では、２年生から６年生までの子どもたちに、絵本「教室はまちがうところだ」の読み聞かせをしました。

まちがうことをおそれちゃいけない
まちがったものをわらっちゃいけない
まちがった意見を　まちがった答えを
ああじゃないかこうじゃないかと
みんなで出しあい言いあうなかでだ
ほんとうのものを見つけていくのだ
そうしてみんなで伸びていくのだ

仲間の気持ちを受け止めながら、自分の思いをしっかりと伝えていく（校訓にある「表現」）ことが大切であることを年度の始めに子どもたちと確認し合いました。

　「あっ、同じクラスだね！」「ぼくはどちらのクラスかな？」朝の昇降口には、子どもたちの声が響いていました。３、５年生の子たちはクラス替えを楽しみにしつつ、どこかそわそわしながら登校したことでしょう。新しい学年に進級し、それぞれに胸を弾ませながら迎えた始業式の日の朝でした。
　各クラスで朝の会をした後、ひかりホールで始業式が行われました。春の穏やかな陽気に包まれながら、新鮮な気持ちでスタートラインに立つ子どもたち。今年度も、一人ひとりが子どもらしく伸び伸びと学び、心も体も健やかに育んでいける小学校でありたいと思います。
　子どもたちの好きな遊び場所の一つ、図書コーナーの畳が新しく張り替えられました。中休みには、ゲームをしながらのんびりと過ごす子どもたちの姿が見られました。真新しい畳の上は、やはり気持ちがよさそうです。

　１年生７２名が入学しました。入学式で担任の先生に名前を呼ばれると、「はい！」と元気よく返事をすることができました。校長先生から、挨拶の大切さについてお話しがありました。例えば「おはよう」という毎朝の挨拶にも、《元気だよ》《今日もよろしくね》などの気持ちが込められています。入学式で聞こえてきた元気な返事にも《１年生になったよ》《がんばるぞ》など、一人ひとりの思いが詰まっていたことでしょう。
　在校生を代表して６年生が１年生をお出迎えしました。緊張気味に教室に入ってきた１年生でしたが、次第に緊張がほぐれていきました。明日は２～５年生も登校してきます。時にはいろいろと教えてもらいながら、少しずつ学校生活に慣れていってほしいなと思います。

　第一グラウンドが人工芝のサッカー場にリニューアルされました。今日は、こけら落としとなる記念試合が数試合行われました。Ｊリーグや大学などでプレーする卒業生チームと、現役の桐光FCの選手による試合では、レベルの高いプレーを随所に見ることができました。また、高校生同士の試合では桐光小の卒業生もプレーしていました。小学校で楽しんでいたことを継続して励んでいる姿を見て、嬉しく思います。
　土のグラウンドが人工芝のサッカー場に変わっていく様子を、子どもたちは小学校から見ていました。もうすぐ新学期。完成したばかりのサッカー場が子どもたちを待っています。今度子どもたちと一緒に行き、人工芝でみんなで遊ぶ機会を持ちたいなと思っています。