芸術鑑賞会
2025年11月18日 (火)
先週の金曜日、小学校で芸術鑑賞会が開かれました。今年度は、劇団KIZNAの皆さんをお招きして演劇「しあわせの王子」を鑑賞しました。
町に高くそびえ立つ王子像は、病気の子どもや貧しい人々の姿に心を痛めます。ツバメに助けてもらいながら、自分の持ち物を恵まれない人々に分け与えていきました。演劇用にアレンジされた楽しいアレンジ、劇団の皆さんによる迫真の演技を通して、子どもたちは物語の世界に引き込まれていきました。
王子は美しい宝石や金箔を失うことと引きかえに、喜ぶ人々の姿を見て幸せな気持ちに包まれます。その一方では、冬の寒さに耐えられず次第に体力が奪われていくツバメの姿がありました。影絵によって描かれるツバメがパタリと下へ落ちる場面を、子どもたちは息を飲むように見守っていました。最後に残る見すぼらしい姿の銅像とツバメの亡骸が、「真の美しさ」は何かを子ども一人ひとりの心に訴えたことでしょう。
舞台中には、「月の光」「葦笛の踊り」など多くのクラシック音楽が使われ、それらの美しい旋律が物語の世界を一段と深めていました。「この曲、バレエの舞台で聴いたことある」と、嬉しそうに呟いている子もいました。
演劇と音楽を通してたっぷりと芸術の秋を味わった子どもたち。今年も素敵な芸術鑑賞会になりました。



























