良薬はなぜ苦い!?(4年生 知的財産の授業)
2018年11月 9日 (金)
知的財産の授業は今日で3回目です。毎回「人が考えたいいこと・いいモノ」を題材に学んでいますが、今日のテーマは「薬」でした。
「薬にはどんな種類がありますか?」「錠剤の形にはどんな理由がありますか?」―先生の問いかけに子どもたちは頭をひねり、活発に意見が交わされます。病気を治すための薬にも様々な種類があり、目的に応じて工夫されていることに気づきました。そこで、先生からの次の質問です。「大昔の人々にとっての《病気》とはどんなものだったのでしょうか?」ーある子は「悪魔のようなものじゃないかなぁ」とつぶやきました。すると別の子は、「わざと美味しくないものを食べて退治したのかもしれない」と答えました。
正解は、そこにありました。苦いものを体に取り込む行為が薬の原点だったのです。はじめは偶然だったのかもしれませんが、苦みの強い柳の樹皮が後に鎮痛剤として活用されたのはその一例です。《良薬は口に苦し》とは、まさにその通りなのでした。子どもたちの好奇心をくすぐる知的財産の授業は、これからも続きます。