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2021年4月 8日 (木)

2021年度入学始業式 校長挨拶

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1年生の皆さん、入学おめでとうございます。いつもより早い桜の開花も、日に日に暖かくなっている季節の移り変わりを実感させてくれます。私たちの毎日は、繰り返しのようでありながら、確実に移り変わっていること、同じ景色を毎日見慣れているようだけれど、この時は今、この今しかないことを、自然の中で教えられます。

みなさんは、新しい「学校」という場所に通います。まずいちばん大事なことを覚えておいてください。

これから楽しいことがいっぱい待っています。

新しいことをたくさん覚えていきます。それが楽しいことのひとつです。ふたつめは、これまで知らなかったお友だちとも知り合うこと。知っているお友だちも、やっぱり新しいことをたくさん覚えていきますから、昨日までのお友だちとは違う感じがしてくるでしょう。それもまた新しい出会いという楽しいことです。

横須賀学院小学校のみんなは、とても優しい子どもたちです。みなさんが入学してくることを楽しみにしていました。困ったことがあったら、上級生たちになんでも尋ねてください。

さて、その上級生たち、進級おめでとうございます。先日の終業式の時にどんどん失敗をしましょうというお話をしました。学校はそういう練習の場所ですよと。もう少し詳しくお話をします。失敗にはいくつか種類があります。1つ目、うっかりやっちゃった失敗。これが一番多いですよね。2つ目は、その人の考え方や生活から生まれてしまう失敗。これがいちばん気になる。そして3つ目が、なにかに挑戦した時の失敗。最初の2つの失敗が、次の挑戦の芽を育てます。

みなさんの年代で、いや、どの年代でも同じですね。私だってそうでしょう。しなければならない良い出来事、経験、そのことによって生きる意味を際立たせる、一生の宝になるような出来事、オリンピックなんかのメダルで例えると、金メダルの出来事、経験はなにか…それは本気で手に入れようとしてダメだったこと。勘違いしないようにしましょう。本気で手に入れようとしてうまく行ったことは、二番目の銀メダル。そして一番ダメなのが、なんとなくやったらうまく行っちゃったってこと、これは人をダメにしてしまいますから。

6年生は先週の金曜日に一足早く登校してくれました。「準備登校」です。下級生のみなさん、これは自分たちが学校に来るための準備をしたのではありません。先生たちと一緒に、下級生のみなさんを迎えるための奉仕をしてくれたのです。笑顔で働くその様子を見ていて、とても嬉しかったです。

小学校全6学年168名、ここにいるみんなが、安心して伸び伸びと新しいことに挑戦できるように、先生たちは手を貸してくれます。1年後のみなさんが、どれだけ成長しているか、今からとても楽しみにしています。

新入生の保護者のみなさま、ご入学、おめでとうございます。大切なお子様を横須賀学院小学校に託していただき感謝いたします。幼い日々のすぐれた経験は一生の宝となります。その責任と誇りを持って、彼らをお預かりいたします。

子どもたちは、保護者のみなさまのご家庭からだけではなく、10年後、20年後の社会から預かっている多くのタラントです。マタイによる福音書25章40節にこのように書かれています。「『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』」と。私たち教職員一同は、神様に仕えるように、子どもたちの成長に仕えてまいります。

横須賀学院小学校は、昨年度創立70周年を迎えました。更に良くなろうとしています。その「もっと、もっと」と、更に良くなろうとする運動それ自体が、本校の伝統であると信じております。まだ生まれたばかりで誰も見たことのない横須賀学院小学校を、共に育てていってくださるようにお願いし、私の挨拶とさせていただきます。