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2020年4月21日 (火)

Zoomでのホームルーム

現在、小学校ではZoomを利用したホームルームを行っています。

昨今のニュースでは、Zoomに関するセキュリティの弱さ、アカウントの流出や他人の会議室に勝手に入ってきてそこを混乱させる、いわゆるZoomボムなどが報じられています。実際、ニューヨーク市や台湾などでは公式に使用が禁止されました。

それを知っていながら何故、ということです。それは、本校には、その操作に習熟している人がいたからです。これまでも英語科は台湾とのビデオ会議にZoomを利用していました。だから、なのです。

今すべきことは走り出すことだと考えました。舵をとる者がいて、帆を操る者がいれば船は動きます。底に穴が開いているかも…と心配して船を出すことをためらうより、刻々と背後に迫ってくる不安から逃れるには、とにかく船を動かすことが必要だと考えました。

詳しい友人に「待合室」のことを聞きました。パスワードのことも聞きました。最新のアプリにすることなど、必要な備えを教わりました。

この場を逃れて、沖に出たら、代わりの船がたくさん浮いていることも分かっています。Teams,Hangout Meets…そんな備えを行ってもなお、万が一、心配なことが起こったとしたら…でもその時には、どの先生たちもオンライン会議という新しい船の動かし方の基本を身につけているでしょう。その時は、その別の船に乗り換えれば良いだけだ。

13日に、英語科がトライアルとして授業を行いました。

15日、Zoomで行うホームルームの内容を決めました。聖書・お祈り・出席児童の確認・フリートーク。長くても10分程度のものにしましょうと決めました。

15日朝に、それを全体で確認し、翌日からオンラインでのホームルームを各担任が行うことにしました。

今にして思うと先生たちには本当に乱暴で無理なお願いをしたものです。

しかし、3月の終わりには既に、インスタグラムの校長アカウントに「こどもたちがさびしがっています。みんなの顔を見せてください」という投稿がありました。

始めると、案の定、(私だけかも知れませんが…)たくさんの失敗をしました。接続などの問い合わせ用のメールアカウントを作りました。そこに来た問い合わせに対応しながら色々学びました。文字通りの泥縄です。

にも関わらず、全校を一斉に集めてみました。こどもたちがそれぞれで自分のマイクのミュートを解除して話し始めたので(それはそれで癒やされたのですが、少なくとも会の進行上は)混乱しました。

何度も繰り返しているうちに、オリジナルが誰からのものだったのか忘れてしまいましたが、「今は、最速でいちばん失敗した人が優勝っていう時期だから」と何度も口にしました。先生たちに、自分に。

先生たちは本当に頑張っています。慣れないことに一生懸命です。それは、こどもたちの笑顔を見ることですごいパワーがもらえるのだと分かったからです。「励ます者は、励まされる者だ」という言葉を思い出しました。色んなことをどんどん覚えていってます。こどもたちと同じように、学んでいます。

今日は「小学校1年生が、自分でパソコンをスタートさせて、アプリを立ち上げ、パスワードを入力して、Zoomのミーティングルームに入室していました」というメールをいただきました。

こけつまろびつ、膝小僧を擦りむいたりしながら、でもみんな笑っています。進んでいます。

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